中小企業はYouTubeに取り組むべき?【5つのメリットと注意点】

中小企業のYouTube

YouTubeチャンネルの運用を検討しているものの、本当にYouTubeチャンネルの運用が適切な販促手法なのか、懐疑的な方は多いのではないでしょうか。

YouTubeは大企業の戦略であり、中小企業が行っても成果が得られないと思っている方もいるでしょう。結論から申し上げると、適切な運用を行えば、中小企業でもYouTubeから大きな売上を作ることは可能です。

中長期的な目線で見れば、YouTubeの活用によって大きく会社が繁栄する可能性も大いにあります。

そこで本記事では、中小企業がYouTubeに取り組む際のポイントや注意点について、網羅的に解説します

中長期的に会社を繁栄させたい方や、YouTubeの運用によってコンスタントなリード・売上を獲得したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

中小企業はYouTubeに取り組むべきか

中小企業はYouTubeに取り組むべきか
中小企業はYouTubeに取り組むべきか

大企業が続々とYouTubeに参入している中で、中小企業でもYouTubeに取り組むべきか気になる方は多いでしょう。

結論から申し上げると、中小企業こそYouTubeに取り組むべきです。

なぜなら、YouTubeは資産性の高い広告媒体になるとともに、企業の信頼性担保に非常に大きな役割を果たすからです。

WEB業界の変遷を見ると、すべての企業がホームページを持っているように、すべての企業が自社のYouTubeチャンネルを持つ日が来ると考えられます。

そういった時代背景がある中で、早めにYouTubeチャンネルを開設して適切に運用しなければ、他の企業に先行者利益を取られてしまう可能性があるでしょう。

過去にも、ホームページの強化(SEO対策)を早めに行ったり、SNS運用に早めに着手したりした企業は、他の企業の追随を許さないほどの先行者優位を取っています。

この状態で、後続の企業がこれらの企業を超えることは非常に困難です。

この流れはYouTubeでも起こりつつあり、一部の先行者優位を獲得した企業がYouTubeから大きな利益を得ています。

実際に、中小企業である弊社(株式会社ノックス)でも、YouTubeに取り組んだことで、1,000万円単位で売上が増えています

この成果を得られた理由として、業界でB to Bに特化したチャンネルが少なかったことを踏まえ、早期にチャンネル運用に乗りきったことが挙げられるでしょう。

このように、中小企業でも早めにYouTubeに取り組むことで、先行者優位を取って大きく売上を伸ばすことが可能です。

また、企業のYouTubeマーケティングの全体像は下記の記事で解説していますので、併せて参考にしてください。

【2022年版】企業のYouTubeマーケティングの概要と究極手法

中小企業がYouTube運用をするメリット

中小企業がYouTubeを運用するメリットとして、大きく下記の5つが挙げられます。

  • ターゲットに刺さる販売促進ができるようになる
  • 運用コストが比較的安価
  • 知名度の低い中小企業でも勝てる集客チャネル
  • 採用に繋がる
  • 広告費を削減して売上を伸ばせる

それぞれ順番に解説します。

ターゲットに刺さる販売促進ができるようになる

YouTubeの運用を行うことで、ターゲットに刺さる販売促進が可能になるメリットがあります。

なぜなら、YouTubeのアルゴリズムは、他のSNSと比べて非常にターゲティングに優れているからです。

自社のターゲットに適した動画を投稿することで、YouTubeのアルゴリズムが勝手に、ターゲットのおすすめ欄や関連動画に表示してくれます。

つまり、YouTubeチャンネルを適切に運用することで、ターゲットに動画を届けられるということです。

また、YouTubeは動画メディアであるため、文章や画像以上にユーザーに多くの情報を与えられます。

そのため、より大きな価値提供をするとともに、「ユーザーの教育」を行えるのです。ここで言う教育とは、潜在顧客に情報を与えながら、顕在顧客まで押し上げることを指します。

教育の一例として、漠然とした「自社の問い合わせ数を増加させたい」という願望を持ち、情報を探している企業の担当者がいるとします。

そのような企業担当者に対して「お問い合わせ数を増やすなら、YouTubeがおすすめ」という情報を継続的に与えます。

そして、その企業担当者に「問い合わせ数を増やすためには、YouTube運用を〇〇の企業に任せるべきだ」と思わせることを「教育」と表現します。

上記のような教育を、専門用語ではリードナーチャリングと呼びます。YouTubeでは、こちらのリードナーチャリングが非常に強く働きます。

適切なターゲットに情報を届けられる上に、認知から教育、購入の決断までを1つの媒体でさせられるため、YouTube以上は最良の販売促進手段と言えるでしょう。

運用コストが比較的安価

広告出稿などの販売促進では、多額の初期費用とランニングコストが必要になるため、多くの中小企業は手が出せなかったのではないでしょうか。

一方で、YouTubeチャンネルは自社内で運用した場合、低コストで運用できることが大きなメリットです。

昨今では、スマートフォンのカメラで十分な画質の動画が撮れる上に、無料の動画編集ツールなどがあるため、設備投資もほとんど必要ありません。

人件費のみで販売促進ができるため、中小企業でも行いやすい販売促進手段です。

ただし、動画の編集とサムネイル制作については、外注することをおすすめします。なぜなら、これらの業務は専門性が高い上に、非常に多くの時間が必要であるからです。

YouTubeに投稿する動画に求められるクオリティは上がっており、ある程度経験を積んだ編集者でなければ、求められるクオリティの動画編集ができない可能性が高いです。

さらに、YouTubeに投稿する動画の編集には、少なくとも5時間以上の時間がかかります。

動画の企画立案や分析に必要な時間を考えると、業務時間のほとんどをYouTubeに取られてしまい、他の業務に手が付かなくなることが考えられます。

動画の編集とサムネイル制作に必要な費用は、合計1本あたり30,000円程度が費用の目安(相場)です。

社内の仕事が回らなくなったり、事業スピードが鈍化したりすることによる損失を考えると、決して高い外注費ではないでしょう。

弊社(株式会社ノックス)では、YouTube運用のアドバイス付きの編集とサムネイル制作を、動画1本あたり23,000円で承ります

動画やテーマ選びに対するフィードバックを適宜行いながら、月末にはYouTubeアナリティクスの分析を通して、次月以降の戦略のご提案をいたします。

動画の編集やサムネイル制作に留まらず、YouTubeチャンネル全体の運用代行の依頼を検討している方は、併せて下記の記事もご覧ください。

YouTubeの運用代行ができること|依頼するメリットと費用相場を解説

知名度の低い中小企業でも勝てる集客チャネル

一見、YouTubeは既に知名度の高い企業が勝つ集客チャネルのように見えますが、現状の知名度が低くても、成功の見込みが強い集客チャネルです。

むしろ、他の集客チャネルのほうが、企業の知名度や信頼性によって得られる成果が大きく変わってきます。

たとえば、オフラインで利用されてきたポスティング広告は、企業の知名度によって効果が大きく変わります

どれだけ数を巻いたとしても、ユーザーは知名度のある企業のチラシ以外、見向きもしないからです。

さらに、チラシを巻いたとしても見られないため、結果的に企業の知名度も上がりません。

チラシの作成から配布までを企業に依頼すると、30万円以上かかってしまうのに問い合わせ数を満足に獲得できず、費用を無駄にしてしまう可能性が大いにあるのです。

しかし、YouTubeであれば販売促進を行いながら、知名度を獲得することも可能です。

したがって、YouTubeは他の集客チャネルと比較して、現状の知名度が大きく関係しません。むしろ、運用する中で知名度を獲得しながら、売上も伸ばせることがYouTube運用のメリットです。

採用に繋がる

YouTubeは、売上の増加だけではなく、採用にも貢献するメリットがあります。

YouTube上で有益な情報を発信し続けることで業界内での知名度を獲得できるため、「この企業で働きたい」というユーザーを効率良く集められます。

実際に、弊社(株式会社ノックス)が運用している「WEB集客専門チャンネル」では、人材採用の告知は一切していないものの、月間で15名程度の協業依頼や採用のお問い合わせが来ています

このチャンネルに投稿している動画が40本程度であることを考慮すると、YouTubeチャンネルの運用が、採用に非常に大きな効果を発揮していることが分かります。

また、中小企業が採用を強化する場合に用いる手段は、転職エージェントへの登録がほとんどではないでしょうか。

転職エージェント経由で採用を行う場合、1人の採用あたり100万円以上の予算が必要です。

非常に多くの費用が必要な一方で、採用した人材と自社のミスマッチが起こることも珍しくありません。

そのため、転職エージェントに予算を投下しているのであれば、断然YouTubeに予算をかけることを推奨します

YouTubeチャンネルが育てば、中長期的に継続して採用の問い合わせを得られる上に、売上の増加にも貢献するなど、YouTubeを起点とした企業の永続的な繁栄が期待できます。

広告費を削減して売上を伸ばせる

インターネット広告で集客しようと考えた場合、予算を投じたとしても、広告を運用する期間しか販売促進が行われません。

そのため、広告で安定した集客を実現するためには、いつまでも予算を投下し続ける必要があり、企業にとって重要な利益率が高まりません。

一方のYouTubeは、投稿した動画が削除されない限り、動画が半永久的に広告媒体として稼働し続けます。つまり、YouTubeチャンネルは資産性の高い広告媒体なのです。

さらに、インターネット広告の場合は、競合企業が同じ媒体に広告を出稿すれば、その分広告の費用対効果が悪くなるデメリットがあります。

YouTubeは即効性には欠けるものの、一度投稿した動画は半永久的に残り続け、集客できることがメリットになります。

実際、1年以上前に投稿した動画をきっかけに問い合わせが来るケースも多々あります。さらに、運用を続けていると動画の本数が増え、チャンネルの露出も高まるので、集客効果は高まり続けます

広告予算を多く投じている企業ほど、YouTubeに取り組むことで中長期的な利益率の増加や、安定したリード獲得などのメリットを得られるでしょう。

中小企業のYouTubeマーケティング(運用)は3種類

中小企業のWEBマーケティングの種類
中小企業のWEBマーケティングの種類

中小企業のYouTubeマーケティングでは、企業の業種や目的に合わせて運用方法を選ぶことが大切です。中小企業のYouTubeマーケティングの方法は、大きく分けて下記の3種類です。

  • 企業アカウントでのYouTube投稿
  • YouTube広告の運用
  • インフルエンサーの起用・タイアップ

それぞれの特徴について順番に解説します。

企業アカウントでのYouTube投稿

どのようなYouTubeマーケティングを行う場合でも、まずは企業のYouTubeチャンネルを作りましょう。

自社チャンネルに、ターゲットに合わせた有益な動画を投稿することで、ターゲット層に自社を効率良くアピールできます

適切にYouTubeチャンネルを運用することで、自社の認知度を高めつつ、潜在顧客を顕在顧客になるまで教育することが可能です。

また、知名度向上による他媒体広告の費用対効果の改善など、その他多くのメリットも得られるでしょう。

YouTube広告の運用

YouTubeマーケティングは、自社YouTubeチャンネルの運用だけではありません。

YouTube広告を運用することで、販促を行うことも可能です。一口に「YouTube広告」と言っても、大きく分けて下記の2種類に分けられます。

  • インストリーム広告:動画の再生前や再生中に挟まって流れる動画広告
  • ディスカバリー広告:検索結果などと同時に表示される広告

それぞれ特徴が異なるため、適性を理解した上で運用することが大切です。

また、より成果を高めるためのクリエイティブの制作や、LP制作などのスキルがなければ、成果を得られず広告費を溶かすだけになります。

YouTube広告を運用する場合は、広告費を無駄にしないためにも、実績を持つ広告運用会社へ依頼することをおすすめします。

なお、弊社(株式会社ノックス)でも、YouTube広告の運用代行を承ります。

クリエイティブ、LP作成、広告運用と、YouTube広告の運用におけるすべての業務フローをお任せください。

ROAS2,000%を出した実例や、500本以上のYouTubeコンサルティング・動画制作を提供してきた実績から、売上最大化をご支援させていただきます。

なお、YouTube広告の詳細な概要や出し方に関しては、下記の記事でも解説しています。

YouTube広告を検討中の方は、本記事と併せてご覧ください。

【出稿の画像付き】YouTube広告の出し方とポイントを完全解説

インフルエンサーの起用・タイアップ

YouTubeマーケティングの最後の方法は、自社でYouTubeチャンネルの運用を行わない方法です。

商品やサービスをインフルエンサーに利用してもらったり、インフルエンサーの動画制作に必要なものを提供したりして、自社サービスや商品をアピールする方法です。

既に濃いファンを獲得しているインフルエンサーの力を借りることで、急速に商品やサービスの知名度を高められます。

しかし、チャンネル登録者が多いYouTuberなどを起用する場合、数百万円以上の費用がかかることも珍しくありません。

インフルエンサーによって異なるものの、チャンネル登録者数×2円〜4円程度の予算が必要です。

また、インフルエンサーの起用やタイアップを行う際には、インフルエンサーのファン層と自社商品のターゲットが一致していなければ、効果的な販促は行えない点に注意しましょう。

中小企業がYouTubeで成功するためには

中小企業がYouTubeで成功するためには
中小企業がYouTubeで成功するためには

本記事でもご説明しているとおり、中小企業でもYouTubeチャンネルの運用を成功させることは可能です。

ここで言う成功とは、YouTube経由から問い合わせ数を獲得するとともに、業界知名度の向上によって、権威性と信頼性を獲得することです。

ただし、中小企業がYouTubeチャンネルの運用を行い成功させるには、下記の注意点を押さえておく必要があります。

  • YouTube運用でのKPIを決める
  • 動画を届けるペルソナを明確にする
  • 量産型ではなく、1本の質にこだわる
  • サムネイルと動画編集で質を担保する
  • ペルソナに届いているかを分析する
  • 導線となるホームページやLPを整備する

それぞれ順番に解説します。

YouTube運用でのKPIを決める

YouTubeの運用を行う前に、KPIを設定しましょう。

目的が不明確な状態でYouTubeを運用すると、YouTubeアナリティクス内の数ある指標に対して、どの部分を重点的に改善すれば良いのか分かりません

その結果、YouTubeチャンネルの運用方針がブレてしまい、失敗してしまうのです。

しかし、YouTube運用のKPIを定めることで、日々のチャンネルの数値確認や改善が容易になります

たとえば、問い合わせ数をKPIに設定したのであれば、チャンネル登録者と問い合わせ数の比率から、視聴者層や問い合わせに繋がる割合を予測できます。

それらの数値を基に動画の改善を行えるため、結果的にチャンネルも伸びやすく、早期に目的を達成させることも可能です。

動画を届けるペルソナを明確にする

企業でYouTubeチャンネルを運用する場合、動画を届けるペルソナを明確にすることが大切です。

なぜなら、ペルソナが決まっていない動画は、誰に対しても刺さらない動画となってしまい、結果的に誰にも見られなくなるからです。

YouTubeは、視聴者の満足度に応じて拡散力が決まるため、少数のペルソナに満足してもらわない限りは成功しません。

そのため、細やかにペルソナを定めて、そのペルソナを100%満足させる動画を作ることが大切です。

弊社(株式会社ノックス)が運営しているYouTubeチャンネル「WEB集客専門チャンネル」も、ペルソナに刺さる動画を投稿し続けることで問い合わせを獲得しています。

「WEB集客専門チャンネル」のペルソナは、下記の通りです。

ペルソナの例

30代で中小企業の経営者をしている石川さん。会社の従業員数は20人未満で資本金は500万円。これまで紹介で仕事を回してきたが、WEBマーケティングの重要性を感じ始めている。とはいえ、何をすれば良いか分からず、YouTubeで情報を収集している。中長期的に会社を大きくするために、信頼できる会社があれば、WEBマーケティング全体を任せたいと思っている。

ここまで明確にペルソナを設定することで、視聴者を満足させられる動画制作が可能になります

YouTubeチャンネルを運用する前に、必ず細やかなペルソナ設定を行いましょう。

量産型ではなく、1本の質にこだわる

数年前までは、YouTubeに毎日動画を投稿したほうが良いとされ、1本の質を追求するよりも、多くの動画を投稿することが大切であるとされてきました。

しかし、現在は動画の本数は重要視されておらず、1本1本視聴者のニーズに応えられる良質な動画を作ることが大切です。

現に、少ない動画数で伸びているチャンネルも多くあります。

弊社(株式会社ノックス)が運用している「WEB集客専門チャンネル」も、40本未満の動画本数で継続的なリード獲得を実現しており、チャンネル登録者も4,000人を超えています

動画の質にこだわらず、動画を量産することだけを意識してチャンネルを運用すると、動画の質が大きく低下し、チャンネル登録や問い合わせに繋がりません。

リピーターとなる視聴者も生まれないため、結果的にチャンネル登録者も伸びないでしょう。

そのため、1本の動画の質を追求し、常に高品質な動画を投稿することが大切です。

高品質な動画を投稿することで、ユーザーはその動画やチャンネル全体を有益だと感じ、結果的にチャンネル登録や問い合わせをしてくれます。

YouTubeのアルゴリズムも、質の高い動画投稿によって、リピーターやチャンネル登録を増やすチャンネルを優遇するため、結果的にチャンネルが伸びるスピードも早まります。

質の高い動画制作には台本が必要

質の高い動画を投稿するには、台本を作りこむことが必要です。台本を用意することで、より分かりやすく視聴者に情報を届けられるため、満足度も大きく向上します。

台本作成に時間はかかるものの、確実に高い効果を得られるので、必ずターゲットに刺さる台本を作成して動画を撮影しましょう。

とはいえ、ターゲットに刺さる台本を作る自信が無い方や、台本作りに費やせる時間が無い方も多いでしょう。

そのような方は、台本作成のみを外注するのも1つの手段です。

弊社(株式会社ノックス)では、ユーザーのニーズに合わせた台本作成の代行を承っています。

過去に2,000本以上の記事(台本)制作を承ってきたライターが対応しますので、台本作成にお困りの方は、まずはお問い合わせください。

サムネイルと動画編集で質を担保する

質にこだわらなければならないのは、台本や動画の内容だけではありません。

必ず、動画の編集やサムネイルにもこだわり、常に高い品質を維持しましょう。特に、サムネイルの質の担保は、YouTubeチャンネルを効率良く伸ばすために必須です。

なぜなら、ユーザーはサムネイルを見て動画を視聴するかどうかを判断するからです。

つまり、サムネイルが魅力的でなければ動画が再生されることもないため、どれだけ動画の内容を充実させても意味がありません

また、サムネイルの質は「クリック率」で判断しましょう。

下記の画像は、弊社(株式会社ノックス)が運用する「WEB集客専門チャンネル」の動画の中でも、特に品質の高い動画のサムネイルです。

WEB集客専門チャンネルのサムネイル

このサムネイルは、「WEB集客専門チャンネル」の中で1.8万回のインプレッション数がある中で、約5%のクリック率を誇っています。

これほどまでの数字を上げられる要因は下記の通りです。

  • 「2022年」というトレンド性を示すワードを入れている
  • 何についての動画なのかが一目で分かる
  • 文字の視認性が高い

なお、サムネイルを制作する際にクリック率を追いすぎて、過度に動画内容を誇張しないように注意しましょう

過度に動画内容を誇張した、いわゆる「釣りサムネイル」を採用すると、視聴維持率が大幅に低下するなどの悪影響を及ぼしてしまいます。

その結果、動画やチャンネル全体の評価が下がり、チャンネルが伸びにくくなってしまうのです。

ペルソナに届いているか分析する

YouTubeチャンネルを運用する上で最も大切なことは、ペルソナに動画が届いているのかを確認することです。

常に確認するためにも、YouTubeアナリティクスを有効活用しましょう。YouTubeアナリティクスで確認できる指標の中でも、特に確認しておくべきポイントは下記の3点です。

  • 平均再生率(視聴維持率)
  • リピーターの数
  • 視聴者の年齢、性別比

平均再生率やリピーターの数は、動画への満足度を計る重要な指標です。

動画制作時に設定したペルソナに届けば、平均再生率やリピーター数は良くなる傾向にあります。また、YouTubeアナリティクスでは、性別や大まかな年齢も分かります。

年齢や性別から、ペルソナに設定した人物像に届いているのかどうかも予測できるため、併せて確認することが非常に重要です。

なお、YouTubeチャンネルを運用する中では、思うようにペルソナに届かない動画も必ず現れます。

ペルソナに届いておらず、再生回数も極端に少ない動画は、公開一定期間後に非公開にしても問題ありません

したがって、ペルソナに刺さる動画のみが入っているチャンネルの構築を理想としましょう。

また、ペルソナに届いているかを確認するには、YouTubeアナリティクスの「視聴者タブ」を見るのが便利です。

その他の分析方法も下記の記事で解説していますので、本記事と併せてご覧ください。

【全画像付き】YouTubeアナリティクスの見方とポイントを徹底解説

導線となるホームページやLPを魅力的にする

YouTubeチャンネルから視聴者が問い合わせを行う場合、必ずホームページやLPが使用されることになります。

そのため、YouTubeの発信内容が魅力的であったとしても、ホームページやLPなどの導線が適切に組まれてなければ、そこでの離脱率が大幅に高まります

つまり、YouTubeからの問い合わせ獲得を狙う場合、ホームページやLPの最適化も行う必要があるのです。

実際に、YouTubeからホームページへの遷移率が高いものの、ホームページやLPの質が低いことによって、問い合わせに繋がっていない企業は多く存在します。

この場合、YouTubeでの発信をどれだけ適切に行ったとしても問い合わせには繋がらないため、非常に大きな機会損失です。

弊社(株式会社ノックス)では、YouTubeの運用だけではなく、WEBコンサルやSEOコンサルといった、WEB集客全体を俯瞰したコンサルティングを提供しています。

これらの知見を踏まえ、マーケティングの観点からホームページを改善することが可能です。

改善案の提案から制作、運用まで一気通貫で承りますので、YouTubeのみならず、企業全体のマーケティングのレベルを高めたい方はぜひ一度ご相談ください。

日々の分析結果から改善を図る

YouTubeチャンネルを運用する際に最も大切なことは、日々の分析と改善です。動画を投稿していると、様々な指標の数字から視聴者の反応を確認できます。

再生回数が悪い動画の原因を探ったり、視聴維持率の低い動画の構成を確認したりして、次回以降の動画の制作時に改善しましょう。

また、逆に高い成果を得られた動画の要因を追求することも大切です。

この分析と改善の繰り返しを無くして、YouTubeチャンネルを伸ばすことはできません

成功しているYouTubeチャンネルの多くは、最初から順風満帆に運用できたわけではありません。

人知れず分析と動画の改善を繰り返し、視聴者に最大限の価値を提供できるようになったからこそ、チャンネルが伸びているのです。

弊社(株式会社ノックス)が運用する「WEB集客専門チャンネル」は、7ヶ月で約5,000人の登録者を獲得し、月間20件以上の問い合わせを獲得しているものの、運用3ヶ月目までは登録者は100人未満でした

しかし、その3ヶ月間で徹底した分析を行い、視聴者のニーズを探求した上で動画を改善することによって、短期的に大きな成果を出すことができたのです。

このように、YouTubeチャンネルの成功には、伸びない期間も、分析と改善を繰り返し行うことが必須なのです。

中小企業のYouTubeは丸投げをしても結果は出ない

中小企業のYouTubeは丸投げでは成果が出ない
中小企業のYouTubeは丸投げでは成果が出ない

ここまで、YouTubeチャンネルの運用のポイントを解説してきました。

YouTubeチャンネルを適切に運用するためには、押さえるべきポイントが多く、自社で行うのは難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。

しかし、自社運用が困難であるからといって、外部の運用代行会社に丸投げしても成果は出ません

なぜなら、丸投げしてしまうと、企業や商品の魅力を深く理解していない者による企画立案・動画作成が行われるからです。

そもそも、自社商品やサービスの魅力を最も理解しているのは、自社の社員です。

たとえ、運用代行会社の担当者がYouTubeチャンネルを効率良く伸ばす方法を知っていたとしても、運用代行会社は自社以上に魅力を深く理解しているわけではないため、自社の魅力を存分に伝えられない可能性が非常に高いです。

その結果、YouTubeチャンネルの独自性を発揮できずにチャンネルが伸びなかったり、チャンネルが伸びたとしても思うような売上に繋がらなかったりしてしまいます。

労力はかかるものの、外部の専門家に助力してもらいつつ、自社が中心となってYouTubeチャンネルを運用することが大切です。

自社が中心となってYouTubeを運用することで、YouTubeによって売上に大きな影響を与えられる可能性が高まります。

また、予算の限られた中小企業にとって、外部の専門家に依存することは非常に危険です。

なぜなら、外部の専門家に依存し続けると、長期に渡って専門家に多額の費用を支払い続けなければならず、YouTubeによる利益率が大きく低下してしまうからです。

さらに、自社にYouTubeのノウハウが貯まらないため、永遠に外部の専門家に依存する形になりかねません。

上記のことを踏まえると、中小企業がYouTubeチャンネルの運用する際は、「YouTubeチャンネル運用の内製化」を行うことがベストです。

効率的にYouTubeチャンネルを運用するために、初期は専門家の力を借りて運用しつつ、ノウハウも提供してもらうことで、自社内でチャンネルの運用が可能になるでしょう。

YouTube運用の内製化の概要

YouTube運用の内製化とは、外部のコンサルティングを受けながらYouTubeチャンネル運用を行うと同時に、ノウハウを提供してもらうことで、自社内で適切なチャンネル運用を行える状態にすることです。

上記で解説したような、YouTubeチャンネル運用にかかるポイントを踏まえて、自力で運用を行えるようにするのはもちろんのこと、具体的な分析手法に関するノウハウも提供してもらえることが内製化の強みです。

YouTube運用の内製化に関しては下記の記事で詳しく解説をしているので、内製化を検討している方は併せてご覧ください。

【企業向け】YouTube動画運用の内製化の方法【メリット・デメリット】

YouTube運用は6ヶ月後に自社のみで運用できる状態を目指す

YouTubeチャンネルの運用を適切に行うためには、YouTubeに対する知識や運用経験が必要不可欠です。

上述しているように、適切なチャンネル運用に必要な知識は膨大であり、これらは一朝一夕で身に付くものではありません。

それにも関わらず、短期間で自社で適切にYouTubeチャンネルを運用しようとして、YouTubeで失敗してしまう企業が非常に多いです。

YouTubeのアルゴリズムは、6ヶ月ほどかけてチャンネル全体のターゲットを識別し、少しずつ拡散を行います。

つまり、YouTubeチャンネルが軌道に乗るまでは、最低でも6ヶ月間の期間が必要と考えるべきなのです。

YouTubeチャンネルが軌道に乗るまでは、適切な運用が特に難しいため、専門家の力を借りながら運用するのが無難です。

そのため、YouTubeチャンネルの内製化を目指す場合は、6ヶ月程度専門家の力を借りながら運用することを念頭に置いておきましょう。

株式会社ノックスが知見を基に内製化を支援します

弊社(株式会社ノックス)では、YouTube内製化コンサルを提供しています。

株式会社ノックスが運用する「WEB集客専門チャンネル」は、動画本数40本未満でチャンネル登録者4,000人を達成し、年間売上1,000万円以上のリードを獲得しています。

また、多くの中小企業にYouTubeコンサルとして事業成長を支援し、成果を上げてきた実績もあります

株式会社ノックスのYouTube内製化コンサルでは、上記の実績と生のデータを基に、売上を最大化させる本質的な知見をご提供します。

なお、複数人の担当者がいる場合であっても、1企業あたりの費用しかかかりませんので、予算を考慮している方でもご安心ください

中小企業でYouTubeチャンネルの運用を検討している方は、ぜひ一度無料で株式会社ノックスまでご相談ください。

中小企業がYouTubeに取り組む際の注意点

中小企業のYouTubeの注意点
中小企業のYouTubeの注意点

中小企業がYouTubeで成功するには、いくつかの注意点を押さえた上で運用することが大切です。YouTube運用において、必ず押さえておくべき注意点は下記の通りです。

  • エゴやPRを全面に出しすぎてしまう
  • 担当者が離職して運用ができなくなる

それぞれ順番に解説します。

エゴやPRを全面に出しすぎてしまう

YouTubeに失敗する企業の多くは、自社が出したいと思う動画を一方的に出してしまい、失敗するケースがほとんどです。

もちろん、YouTubeに限った話ではないものの、エゴやPRが全面に出た動画は視聴者からは求められていません。

なぜなら、視聴者は常に自分にとって有益なコンテンツを求めているのであり、企業の商品説明やアピールを見たいわけではないからです。

CMや広告を嫌うユーザーが多いことが、企業のエゴやPRが全面に出たコンテンツを嫌う何よりの証拠です。

ユーザーは、常に有益な情報を求めています。有益と感じる動画を視聴するうちに、そのYouTubeチャンネルや運営企業に興味を持つのです。

そして、繰り返し自社チャンネルの動画を見ることで、そのチャンネルを運営している会社を信頼するようになり、結果的に問い合わせを行うのが一連の流れです。

そのため、まずは有益な動画を投稿し、ユーザーを満足させることが大切なのです。YouTubeに投稿する動画は、常にユーザーニーズを起点とした企画で制作しましょう。

ユーザーに求められている動画を提供し続けることで、ユーザーからの信頼を勝ち取ることができるようになります。

担当者が離職して運用できなくなる

中小企業のYouTubeが失敗に終わるもう一つの要因は、担当者の離職です。中小企業では、YouTube運用に詳しい人材を採用し1〜2名でYouTubeに取り組むことがほとんどです。

上記の運用者が離職してしまうと、YouTubeの運用が立ち行かなくなってしまいます。

こういった、特定の運用担当者の知見に依存して運用するのは、中長期的な目線で取り組む必要があるYouTubeにおいて、不適切な体制と言えます。

そのため、自社内に運用ノウハウが貯まる仕組みを構築することが非常に重要です。

YouTube運用の内製化を行えば、担当者が退職したとしてもノウハウは企業に残るため、適切なYouTube運用が可能です。

さらに、新たな担当者を教育することもできるため、長期目線で安定したYouTubeの運用が可能になるでしょう。

YouTube運用の内製化によって、外注による予算超過リスクだけではなく、社内の特定のメンバーのみがノウハウを有するリスクを回避できるのです。

長期的に会社を繁栄させたいのであれば、YouTubeチャンネルの内製化を検討することをおすすめします。

なお、企業がYouTubeチャンネルを運用する際の注意点については下記の記事でも解説しています。

YouTubeの企業アカウントで注意すべき10個のポイント

中小企業のYouTube成功事例3選

最後に、中小企業におけるYouTubeの成功事例をご紹介します。

B to B企業とB to C企業の両方での成功事例が存在しますので、自社のビジネスモデルに合うものを参考にしてください。

WEB集客専門チャンネル(B to B)

WEB集客専門チャンネル
WEB集客専門チャンネル

WEB集客専門チャンネルは、弊社(株式会社ノックス)が運用している、WEB集客に悩んでいる企業をターゲットにしたYouTubeチャンネルです。

SEOコンサルやWEBコンサルを提供している知見をもとに、SEOによって売上を作る方法を解説しています。

チャンネル運用初期に、企業向けに特化した動画を投稿し、十分にコンテンツが貯まった段階で、マス向けの情報で認知度を高めることを狙いました。

上記により、マスに満足度の高い情報を届けたことで、運用初期に投稿した企業向けの動画の再生回数が伸び、効率良くチャンネルを伸ばすことに成功しています。

現に、動画本数40本未満でも、年間売上1,000万円以上を獲得しています。B to Bのビジネスをしている企業で、YouTube経由で売上を作りたい方はぜひ参考にしてください。

姫路の工務店クオホーム(B to C)

姫路の工務店クオホームは、注文住宅に関する情報を発信しているYouTubeチャンネルです。

注文住宅を提供している株式会社カンブロが運営しており、注文住宅について悩んでいるユーザーを集め、自社の認知を獲得する目的で運用されています。

注文住宅の購入を検討している方によく見られる、芝生の有無や窓の配置に関する情報を発信しており、視聴者の悩みを解決するコンテンツが充実しています。

上手に視聴者からの信頼を獲得しつつ、自社の認知を高めている良い例と言えるでしょう。

放置少女- 公式チャンネル

放置少女- 公式チャンネルは、人気スマホゲームである「放置少女」を運営しているC4connect株式会社のYouTubeチャンネルです。

スマホ上に出てくるキャラクターの声優が出演し、生配信やゲームの解説をすることで、既存ユーザーをより濃いファンにすることに成功しています。

「放置少女- 公式チャンネル」の運用法は、費用をかけられるからこそできる一面があるものの、既存ユーザーのファン化を図る一例として参考にすると良いでしょう。

なお、企業のYouTube成功事例については、下記の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

YouTubeにおける企業の成功事例10選【企業の成功戦略も解説】

中小企業のYouTube成功の鍵は内製化にあり

中小企業のYouTubeの成功は内製化
中小企業のYouTubeの成功は内製化

本記事では、中小企業におけるYouTube運用のポイントや、注意点について網羅的に解説しました。

中小企業でもYouTube運用を成功させることは可能であるものの、そのためには、適切な運用を行うことが必要不可欠です。

また、専門家に丸投げをしたとしても、YouTubeでの成功は収められない点に注意する必要があります。

中小企業がYouTube運用を成功させるには、専門家の助言を受けながら、企業の中にYouTubeチャンネルの運用ノウハウを貯めていくことが大切です。

そうすることで、担当者が離職した場合でも、YouTubeチャンネルを適切に継続的に運用できるようになります。

特定の担当者に依存しない健全な運用ができるとともに、外注費を削減することで、利益率も高められます。

弊社(株式会社ノックス)では、適切なYouTubeチャンネルの運用方法を提供する、内製化コンサルにて中小企業を支援します

多くの企業のYouTubeチャンネル運用に携わり、売上や採用に繋げてきたプロのコンサルタントが対応いたします。

自社の中にYouTubeチャンネルの運用ノウハウを貯めながら、中長期的に大きな売上を獲得したい方は、ぜひ一度無料でご相談ください。

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