YouTubeにおける企業の成功事例10選【企業の成功戦略も解説】
自社のYouTubeチャンネルの運用開始を検討していたり、運用を始めたものの成果が上がらないと悩んでいたりする企業は非常に多いです。
昨今、YouTube市場は非常に盛り上がりを見せており、中小企業でもYouTubeは非常に有用なマーケティング手段となっています。
ただし、YouTubeチャンネルを成功させるには、過去事例から成功者の共通点を知り、共通点に沿った運用を忠実に行う必要があります。
逆に言えば、それさえできれば、短期間でYouTube経由のお問い合わせを獲得することも可能なのです。
本記事では、企業のYouTubeを用いたマーケティングの成功事例を紹介するとともに、成功するチャンネルと失敗するチャンネルの共通点について解説します。
成功事例の中には、弊社(株式会社ノックス)がチャンネル登録者100人段階で売上に繋げ、動画本数40本程度で年間1,000万円の売上を達成した事例も紹介しています。
YouTubeチャンネル運用でお悩みの企業の担当者様は、ぜひ参考にしてください。
YouTubeの企業アカウントの成功事例10選
まずは、YouTubeの企業アカウントの成功事例を紹介します。
B to B企業と、B to C企業では戦略に違いが見られるため、それぞれを分けて解説します。
B to Bの企業YouTubeの成功事例3選
B to BのYouTubeマーケティングの成功事例を3つ紹介します。ここで紹介するチャンネルは下記の3つです。
- WEB集客専門チャンネル
- Salesforce(セールスフォース)
- freee(フリー)
それぞれ順番に解説します。
WEB集客専門チャンネル(株式会社ノックス)
WEB集客専門チャンネルは、弊社(株式会社ノックス)が運用している、企業向けのYouTubeチャンネルです。
チャンネル登録者数が100人程度のときから問い合わせを獲得し、年間売上1,000万円の成約を決めています。
また、現在ではチャンネル開設から6ヶ月程度しか経っていない上に、投稿している動画の本数は40本程度であるものの、年間1,000万円の売上を作るYouTubeチャンネルに成長しています。
短期間でチャンネル成長を狙っている方や、売上に直結させる本質的なYouTubeチャンネルを作りたい場合に参考にしてください。
Salesforce(セールスフォース)
セールスフォース・ジャパンは、MAツールの最大手であるSalesforceが運用しているYouTubeチャンネルです。
Salesforceを有効に使う方法や機能を解説するとともに、実際にSalesforceを有効活用している企業の事例を紹介しています。
Salesforceのマニュアル動画は、Salesforceを使用している企業が、有効にSalesforceを使えるように用意されています。
一方で、機能や事例の解説は、Salesforceの導入を検討している企業に対して背中を押す役割を果たしています。
動画1つ1つの再生数は決して多くはないものの、自社商品の紹介や事例を継続的に発信することで、サービスの継続率の向上や新規獲得を果たしているでしょう。
freee(フリー)
freee(フリー)【公式】は、クラウド会計ソフト「freee会計」を開発・販売しているfreee株式会社が運用しています。
事業主にとって、非常に面倒かつ分かりにくい確定申告に関する情報を、動画で分かりやすく解説しています。
その上で、freeeの活用例に関する動画を投稿することで、確定申告に困ったユーザーがチャンネルを訪れ、freeeの利便性を知り、実際に利用まで繋げるという流れが作られているのです。
時には、インフルエンサーの税理士をゲストとして招いたり、開発者を動画に出演させたりすることによって、freee全体への信頼度も高めています。
Salesforceと同様に、新規獲得と既存ユーザーのカスタマーサクセスを同時に行っているチャンネルと言えるでしょう。
B to Cの企業アカウントの成功事例7選
ここからは、B to CのYouTubeマーケティングの成功事例について紹介します。
B to Cの企業アカウントの成功事例として、紹介するチャンネルは下記の通りです。
- 片付けトントン
- 武田塾
- 工具屋てっちゃん
- 有限会社佐藤葬祭
- 株式会社即決営業
- 足つぼ Yutaka
それぞれ順番に解説します。
片付けトントン
片付けトントンは、愛知県の掃除業者が運用しているYouTubeチャンネルです。
長年の掃除業者としての経験と、積みあがったノウハウを基に、効果的な掃除の方法を動画で解説しているYouTubeチャンネルです。
日常的に行われている掃除を、プロのクオリティで行うための方法が解説されているため、掃除好きに刺さる動画になっています。
掃除方法の動画を見た上で、やはりプロにお任せしたいという視聴者が現れることで問い合わせに繋がります。また、掃除業者として影響力を持つことで、個人だけではなく、企業内の設備清掃などの依頼が来ていることも考えられます。
YouTubeを通じて、大きく売上を拡大させた可能性が非常に高いチャンネルと言えるでしょう。
武田塾
武田塾チャンネルは、全国展開している学習塾の武田塾が運用しているYouTubeチャンネルです。
大学受験生をターゲットにして、効率的な受験勉強方法や、有名大学の入試問題のポイントなどを解説しています。
武田塾がターゲットとしている、難関大学を目指す高校生と浪人生が求める情報を提供することで、YouTubeチャンネルを成長させています。
こうすることで、入塾を検討する高校生や浪人生が真っ先に武田塾を思い浮かべるようになるため、問い合わせや入塾をする生徒数が増えていくのです。
工具屋てっちゃん
工具屋てっちゃんは、ファクトリーギアを提供しているチェーン店の中の、1人の店長が運用しているYouTubeチャンネルです。
最新のドライバーやペンチ、その他の珍しい工具などを紹介しています。ニッチではあるものの、DIYを始めとした工作を行う一般人に刺さる動画となっています。
動画内で紹介した工具の通販ページを概要欄に貼ることで、視聴者を自然と購入まで繋げることが可能です。
山田のレゾンデートル
山田のレゾンデートルは、Web業界の副業系フリーランスの方が運用しているYouTubeチャンネルです。主にクレジットカードのレビューや電子マネーを動画内で解説しています。
様々なカードの解説をする中で、クレジットカードを作ることを検討している方の判断基準を作るとともに、そのままクレジットカードの契約までの導線を設けています。
クレジットカードの解説は、文字媒体で行われているものが多い中で、動画で簡単に解説することで視聴者のニーズを満たしていると言えるでしょう。
有限会社佐藤葬祭
葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭は、葬儀会社である佐藤葬祭の代表が運用しているYouTubeチャンネルです。
葬儀のタイミングで起こりやすいトラブルについての解説や、誰にも聞けない葬儀に関する疑問を解決する動画を投稿しています。
葬儀の準備をしている方や、実際に葬祭会社を探している方にとって、タイムリーな情報を動画を継続して投稿することで、視聴者の信頼を獲得しているのです。
また、継続的な発信で視聴者との接点を持つことで、視聴者が葬儀会社を選ぶ必要が出てきた際に、選ばれるようにしているのです。
株式会社即決営業
即決営業チャンネルは、株式会社即決営業が運営しているYouTubeチャンネルです。チャンネル名の通り、営業において即決で契約を取るための方法を解説しているYouTubeチャンネルです。
営業のノウハウを企業単位で発信しており、質の高い視聴者からの信頼を獲得しつつ、バックエンドである営業コンサルに繋げています。
即決営業は、概要欄も権威性を示せるように作りこまれています。名だたる企業への研修実績を公開することで、より視聴者がコンサルを契約するように促しているのです。
また、即決営業の場合は、to C向けに知名度を高めることで、企業研修の依頼も獲得できます。
to C向けに影響力を持つことで、to Bに対するマーケティングにも繋がる代表的な例と言えるでしょう。
足つぼ Yutaka
足つぼ Yutakaは、足つぼマッサージによる、リラクゼーションサロンを経営している方が運用しているYouTubeチャンネルです。
ひたすら足つぼの施術シーンを動画として投稿することで、視聴者に足つぼマッサージの疑似体験をさせています。
この疑似体験から、実際に足つぼマッサージを受けてみたいという気持ちを想起させ、視聴者を売上に繋げています。
また、動画内でテロップを入れず、タイトルに英語を入れることで、世界中から視聴者を獲得できる点も強みです。
このように、YouTubeを活用すれば文字媒体に依存する必要が無くなるため、世界中のYouTubeユーザーに対して影響を与え、顧客化できます。
企業の成功しているYouTubeチャンネルの共通点
ここまで、企業単位でYouTubeチャンネルの運用を行い、成功しているチャンネルを紹介しました。
ここまで紹介した成功している企業YouTubeチャンネルには、すべて共通点が存在します。企業で成功しているYouTubeチャンネルの共通点は、大きく分けて下記の5つです。
- ユーザーニーズを起点に動画を作成している
- サムネイルとタイトルを適切に選定している
- 優秀なYouTube運用チームを作っている
- 中長期的な視点を持っている
- YouTubeを自重の1つとして取り組んでいる
それぞれ順番に解説します。
ユーザーニーズを起点に動画を作成している
YouTubeチャンネルを成功させている企業は、例に漏れずユーザーニーズを起点とした動画を作成しています。企業が視聴者に伝えたい情報と、ユーザーが求めている情報は往々にして異なります。
その中で、企業が伝えたい情報だけを一方的に伝えたとしても、ユーザーはそのチャンネルを有益に感じることができず、チャンネル登録や高評価も得られないため、チャンネルが成長しません。
その結果、YouTubeにどれだけ労力やお金を割いていたとしても、売上に繋がらないものになるのです。
たとえば、弊社(株式会社ノックス)が運用しているYouTubeチャンネルである「WEB集客専門チャンネル」では、もともと企業向けにSEOに関する情報を発信していました。
しかし、一度アフィリエイト系の動画を投稿したときの反応が良いことから、ユーザーのニーズがそこにあることを知り、動画のジャンルを方向転換しました。
そのタイミングから一気に視聴者やチャンネル登録者が増加し、業界知名度が高まることで、企業からのお問い合わせを獲得できたのです。
もし、アフィリエイト系の動画を出した後も、自社のエゴで企業向けの動画を入れていた場合、YouTubeチャンネルは成長せず、売上にも繋がらなかったでしょう。
YouTubeチャンネルを運用する場合は、必ず視聴者のニーズがどこにあるのかを仮説を立て、そのニーズに合わせて動画を作って反応を確認しましょう。
この繰り返しによって、視聴者が求めていることがより明確になり、視聴者が求めている動画を制作できるようになるのです。
サムネイルとタイトルを適切に選定している
成長している企業のYouTubeチャンネルは、サムネイルとタイトルを適切に選定しています。
サムネイルの質を高めたり、タイトルを適切に付けたりすることで、より多くのユーザーに動画を視聴してもらえます。再生回数やチャンネル登録者を増やすことは、企業がYouTube経由で売上を獲得する上で、本質的ではありません。
しかし、YouTube経由で売上を獲得するためには、必ずこれらの数字が必要であり、この数字を大きく左右するのがサムネイルやタイトルなのです。
伸びている企業のYouTubeチャンネルでは、試行錯誤しながらサムネイルやタイトルの最適化が常に行われています。
実際に一部のチャンネルでは、頻繁にサムネイルを変えることで、クリック率の改善が図られています。
サムネイルを作る際は、先ほど紹介した「WEB集客専門チャンネル」を参考にすると良いでしょう。
ストレスなく文字が読める色使いをしている上に、文字数を少なくして端的に内容を表しており、一目でユーザーが求める情報が手に入る動画であることが分かります。
優秀なYouTube運用チームを作っている
成功している企業のYouTubeチャンネルの裏には、優秀なYouTube運用チームがいます。
社内に専属の担当者がいたり、外部のYouTubeの運用に特化した会社に依頼したりすることで、YouTubeチャンネル運用を効率化しています。
YouTubeの運用を外部の会社に依頼する場合、多少のコストはかかるものの、YouTubeによる集客をより加速させることが可能です。
もし仮に、社内にYouTube運用に関する知見がない状態でYouTubeの運用を行った場合、無駄な費用や労力をかけてしまうリスクがあります。
また、結果が出るビジョンが見えないにも関わらず、費用や労力だけかかってしまうことで、YouTubeチャンネルの運用に対するモチベーションが低下し、YouTubeチャンネルの運用を断念するケースも多いです。
YouTubeチャンネルの運用は、専門家ですらも非常に慎重に行うほど、専門性と難易度が高いものです。
そのようなYouTubeチャンネルの運用を知見のない状態で行い、成果を上げようとするのは、無謀と言っても過言ではないでしょう。
実際に、弊社(株式会社ノックス)では、社内の優秀な運用チームがYouTubeチャンネルを運用しています。
この優秀なチームでYouTubeチャンネルを運用することで、YouTubeチャンネルの運用半年にして、YouTube経由での売上が1,000万円を超えています。
このように、専門家に運用を任せることで、YouTubeチャンネルの運用期間が短いうちに早期でのコストの回収や、さらには利益を作ることも可能になるのです。
また、長期的にYouTubeチャンネル運用に対してコストをかけることを避けたい場合は、YouTubeチャンネル運用の内製化を検討すると良いでしょう。
弊社(株式会社ノックス)では、弊社のYouTubeコンサルタントがお客様のYouTubeチャンネルの運用に携わるとともに、運用に必要な知見をお渡しする内製化コンサルを提供しています。
YouTubeの内製化コンサルの内容を詳しく知りたい方は、下記の記事にて詳細な内容をご覧ください。
【企業向け】YouTube動画運用の内製化の方法【メリット・デメリット】
なお、弊社(株式会社ノックス)では、YouTubeの企業アカウントの無料相談も行っています。
YouTubeをこれから始めることを検討している方はもちろんのこと、YouTubeチャンネルをすでに運用している企業でも相談可能です。
YouTubeチャンネルの運用に困っている方や、自社でYouTubeチャンネルで運用することが最適解であるのかと言った相談もできますので、まずはお気軽にご相談ください。
中長期的な視点を持っている
YouTubeのチャンネル運用は、一朝一夕で成果が上がるものではありません。
先述した成功している企業のYouTubeチャンネルも、ほとんどが1年以上かけて動画を積み上げていることは見て取れるでしょう。
YouTubeチャンネルを開設してから1~3ヶ月ほどは、ほとんど再生回数が伸びない中でも、淡々と動画を根気良く投稿し続ける必要があります。
短期的な視点でYouTubeチャンネルを運用すると、視聴者が一向に増えない開設初期の期間で挫折してしまいます。その結果、費用と時間を無駄にすることになるでしょう。
YouTubeチャンネルの視聴者(登録者)が増加し、実際に売上に繋がるまでには、早くても6ヶ月程度は必要です。そのため、中長期的な視点を持って、じっくりと腰を据えてYouTubeチャンネルを運用する必要があるのです。
この事実を踏まえた上で、無駄な労力や費用をかけずに、最速でYouTubeからの結果を出したい場合は、外部の専門家やYouTubeチャンネル運用の知見が豊富な企業に頼ると良いでしょう。
ただし、外部の専門家を入れたからとは言え、売上に繋がるまでの期間が、一気に短くなるわけではありません。
事実として、成果の出る確率が高くなるという認識を持っておくと良いでしょう。
YouTubeを事業の1つとして取り組んでいる
チャンネルの運用に成功し、YouTubeからの売上を創出している企業は、YouTubeを事業の1つとして捉えています。
つまり、YouTubeチャンネル運用のためのリソースを設けた上での運用をしているということです。
前述したように、YouTubeチャンネルの運用で最も大切なことは、視聴者のニーズに合わせた価値提供です。
ニーズを捉え、一体何を提供できるのかをじっくりと考える時間がなければ、YouTubeチャンネルの運用を成功させるのは不可能と言えるでしょう。
YouTubeチャンネルの運用を事業の1つとして捉え、動けるリソースがない場合は、できる限りYouTubeチャンネルの運用を外部リソースに依頼するべきです。
弊社(株式会社ノックス)では、YouTubeチャンネルの運用代行、コンサルティングを提供しています。企業の状況や予算を基に、YouTubeからの売上を最大化できるようなプランをご提案、実行いたします。
無料でYouTubeチャンネルに関する相談を承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
YouTubeコンサルティングのサービス・料金ページはこちらから
なお、多くの企業がYouTubeに参入しており、マーケティングに活用したり、顧客との信頼構築に活用したりしています。
この流れは、企業ホームページが黎明期の時代に、すべての企業がホームページを持つようになった過去の流れと非常に類似しています。
つまり、今後は中小企業もYouTubeチャンネルを運用することが、当然になる時代が来ると言って間違いないでしょう。
その際に、成熟したYouTubeチャンネルを活用するためには、企業YouTubeチャンネルの黎明期である、今のうちにYouTubeチャンネル運用を開始する必要があります。
長期的に事業を安定させ、会社を永続的に繁栄させたいのであれば、このタイミングでYouTubeチャンネルの運用をスタートさせることが賢明な選択と言えるでしょう。
2022年からでもYouTubeの企業アカウントはまだまだ成功できる
2022年4月現在で、数えきれないほどの企業がYouTubeに参入しており、今更YouTubeチャンネルの運用を開始しても手遅れだと思っている企業も多いでしょう。
結論から申し上げると、そのような考えは少々事実と反しており、2022年からYouTubeチャンネルの運用をスタートしても、十分にチャンネルを伸ばすことは可能です。
実際に、弊社(株式会社ノックス)が運用している「WEB集客専門チャンネル」も、本格的にチャンネルが伸び始めたのは2022年に入ってからです。
2022年の4月時点では、40本程度の動画しか投稿していないにも関わらず、チャンネル登録者は4,000人を超え、YouTube経由での年間売上は1,000万円を超えています。
これには「WEB集客専門チャンネル」が、難しいB to B領域でYouTubeチャンネルを運用し、成功させたことによる部分もありますが、弊社の例から見ても企業がYouTubeを始めるのに遅いことはありません。
むしろ、TikTokの台頭もあり、多くの企業では2022年からYouTubeに参入するのは遅すぎると考えており、競合性が急速に下がっています。
今YouTubeに取り組むことで、競争率の低い土俵で戦えるため、売上に直結させられる可能性が非常に高いでしょう。
2022年以降も、YouTubeは継続して視聴され続けるメディアであることは間違いありません。
最近だと、情報収集をYouTubeで行う企業も非常に増えてきており、YouTubeは信頼性を勝ち取る最適なメディアになっています。
YouTubeチャンネルの運用を検討している企業は、今こそYouTubeチャンネルの運用から逃げずに取り組むべきと言えるでしょう。
なお、企業のYouTubeマーケティングの全体像は下記の記事でも解説していますので、併せてご覧ください。
【2022年版】企業のYouTubeマーケティングの概要と究極手法
企業がYouTube運用をする際に注意するべきこと
企業がYouTubeチャンネルを運用する際は、注意点を必ず押さえておくことが大切です。
注意点を意識せずにYouTubeチャンネルを運用すると、チャンネルが伸びず、売上も上げられずに失敗に終わります。YouTubeチャンネルを運用する際に、押さえておくべき注意点は下記の通りです。
- チャンネルのターゲットを明確にする
- YouTube運用に使う時間を十分に確保する
- 中長期的な目線で運用する
- ステークホルダーにとって不快な動画を作らない
そもそも、チャンネルのターゲットが明確でなければ、どのような動画を作るべきかが分かりません。
さらに、伸びやすい動画のテーマに飛びついてしまい、誰に向けたチャンネルか分からなくなるというリスクを抱える恐れもあります。
YouTubeチャンネルを開設する前に、どのような人に、どのような情報を届けるチャンネルであるのかを明確化することが大切です。
なお先述したように、YouTubeチャンネルの運用は、事業の片手間でできるものではありません。
YouTube運用に使う時間を十分に確保する必要があります。目安として、実行支援型のYouTubeコンサルを外部から入れた場合でも、最低週5~10時間はYouTubeに時間を充てたいところです。
さらに、YouTubeチャンネルの成果が出始めるまでは、6ヶ月~1年程度かかります。それらのことよく理解した上で、継続的にYouTubeにリソースを割く必要があります。
また、取引先が多い企業や、上場企業の場合はステークホルダーへの配慮も欠かせません。YouTubeは、軌道に乗ると非常に強い拡散性を持っています。
ステークホルダーへの配慮に欠けた言動や、不適切な言動をした場合は、炎上を招く可能性もあることを肝に銘じておきましょう。
炎上は、企業の信用を大きく下げ、業績の急激な悪化の原因になり得るので、中堅以上の企業はコンプライアンスに関する観点の注意も欠かせません。
企業のYouTubeチャンネル運用を行う際に、気を付けておくべき注意点や炎上リスクを低減させる方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
失敗する企業のYouTubeチャンネルがやりがちなこと
伸びないYouTubeチャンネルには共通点があり、その共通点を避けるだけでもYouTube運用の成功確率は大きく上がります。
失敗する企業のYouTubeチャンネルには、下記のような共通点が存在します。
- エゴを全面に出している
- 投稿するだけで、投稿した動画の分析や改善を行わない
- チーム体制を作らずに、YouTubeチャンネルを運用している
- 無理に再生回数や登録者を増やそうとする
本記事で何度も触れているように、YouTubeチャンネルを運用する際に最も大切なことは、視聴者に寄り添った動画投稿です。
自社で発信したい内容だけを動画にして投稿すると、それは単なるエゴの押しつけになります。エゴの押しつけをしていては、視聴者が集まらず、結果的にチャンネルの成長や売上の獲得に繋がりません。
また、視聴者のニーズを捉えるために最も重要なことは、投稿した動画の分析や改善です。
YouTubeチャンネルの運用に失敗している企業の多くの原因は、投稿した動画に対して分析や改善を行っていないことにあります。
動画を投稿した後に視聴者の反応を確認しないため、エゴを押し付ける動画を投稿してしまいます。
さらにエゴの押し付けた動画は、十分な視聴回数や表示回数も得られず分析できないため、またエゴに頼らざるを得なくなるという負の連鎖を引き起こすのです。
なお、投稿した動画を細やかに分析して改善できない原因の1つに、YouTubeチャンネル運用のチーム体制が整っていないことが挙げられます。
YouTube運用に集中するチーム体制を整えなければ、動画の企画立案や動画の制作、その後の分析までをスムーズに行えないため、必ずチーム体制を整えた状態でYouTubeチャンネルの運用を開始しましょう。
ちなみに、視聴者が求めているからと言って、自社のYouTubeチャンネルのターゲットに合わない動画を投稿してはいけません。
再生回数や登録者を増やしたいあまり、YouTubeチャンネルのターゲットに刺さらない動画を作り続けてしまうと、結果的にまったく売上に繋がりません。
まずは、自社のYouTubeチャンネルで定めたターゲットが求めている動画を作ることに注力しましょう。
YouTubeの企業アカウントが描くべき成功戦略
先ほど、YouTubeチャンネルの運用に失敗する企業の共通点について解説しましたが、一方で、企業がYouTubeチャンネルの運用に際して、描くべき成功戦略も存在します。
この成功戦略を描いて忠実にYouTubeチャンネルを運用できれば、確実にYouTubeの成果は出ると言えます。その成功戦略とは、下記の6つです。
- 再生回数ではなく、「問い合わせ数」をKPIにする
- ペルソナを設定する
- 視聴者にとことん寄り添う
- 伸びる動画(企画)ばかりを追わない
- 人気のある動画を横展開する
- 知見がない場合は、運用チームに依頼する
それぞれ順番に解説します。
再生回数ではなく「問い合わせ数」をKPIにする
企業でYouTubeチャンネルを運用する場合、再生回数やチャンネル登録者ではなく、「問い合わせ数」をKPIとして設定しましょう。
企業のYouTubeチャンネルでは、再生回数やチャンネル登録者が増えたとしても、問い合わせに繋がらなければ無意味です。
裏を返せば、再生回数が10回であったとしても、1回の問い合わせに繋がればYouTube運用は成功していると言えます。
YouTubeでは、チャンネル登録者や視聴回数が表面的に分かりやすい数字であるため、注目されがちではあるものの、企業の本来の目的はそれらの数字を追うことではありません。
そのことを念頭に置いた上で、YouTubeチャンネルの運用に取り組みましょう。
また、チャンネル登録者が少ない状態であっても、問い合わせに繋げることは十分に可能です。
現に「WEB集客専門チャンネル」では、チャンネル登録者が10人前後のときに、3件の問い合わせを獲得しています。
少ないチャンネル登録者の中から問い合わせを獲得できるようにするためにも、後述する5つの項目に取り組むことが大切です。
ペルソナを設定する
YouTubeチャンネルを運用する場合は、必ずペルソナを設定した上で、そのペルソナにリーチするための動画を投稿しましょう。
ペルソナとは、自社サービスを利用する具体的な人物像のことです。たとえば、WEB集客専門チャンネルのペルソナは下記の通りです。
30代の斎藤さん。従業員数13人で資本金は300万円の中小企業を経営している。WEBからの売上を伸ばそうと考えているが、具体的に何をすれば良いのか分からない。YouTubeで情報収集をしようと考え、WEB集客に詳しい人から知識を取り入れつつ、信頼できる人がいれば外注したいと考えている。
ペルソナとして設定した人物に対して動画を作成することで、自社サービスの見込み客にアプローチできます。ターゲットだけにとどまらず、ペルソナの設定も怠らないようにしましょう。
視聴者にとことん寄り添う
YouTubeに投稿する動画は、視聴者にとことん寄り添った内容にしましょう。
先述したように、視聴者のニーズに合った動画を投稿することはもちろんのこと、視聴者との知識量の差を埋めてあげることが大切です。
企業のYouTubeになると、専門的な内容が多く出るため、それらの意味が分からない視聴者を置き去りにしがちです。これでは、せっかく視聴者のニーズに合った動画を投稿したとしても、視聴者を満足させることはできません。
専門性の高い動画を投稿するときは、専門用語についての説明を挟んだり、注釈を動画内に加えたりして、視聴者が理解しやすい工夫を施しましょう。
伸びる動画(企画)ばかりを狙わない
YouTubeには、トレンドや自分のチャンネルの業界全体の傾向から、伸びる動画(企画)が存在します。
伸びる企画を動画化することで、多くの視聴者や登録者を集めやすいものの、伸びる企画だけを投稿していてはいけません。
なぜなら、伸びる企画で視聴者を集めたとしても、本当に自社が伝えたいコンテンツを詰め込んだ内容に対する視聴者がいなければ、視聴者のファン化や売上には繋がらないからです。
最悪の場合、YouTubeのアルゴリズムから、「既存視聴者を満足させられないチャンネル」という烙印を押され、強烈なビハインドを背負うリスクもあります。
YouTubeチャンネル運用は、中長期的な目線で行う必要があります。
地道にペルソナの求めるポイントと、自社の売上に繋げられるポイントを探し、両方のポイントを抑えた動画をコツコツと投稿するようにしましょう。
人気のある動画を横展開する
上記で解説したように、ペルソナの求めるポイントと、自社の売上に繋げられるポイントの両方を押さえて動画を投稿していくと、突出して人気のある動画になることがあります。
人気のある動画が生まれたら、その動画を横展開していきましょう。
そうすることで、その動画を窓口にして集まった視聴者をファン化することができ、同時に視聴者に自社サービスの重要性や有用性を教育できます。
弊社(株式会社ノックス)が運用している「WEB集客専門チャンネル」の例を挙げます。
「WEB集客専門チャンネル」の中で最初に人気の出た動画は、「2022年に稼げるアフィリエイトジャンル5選!【史上最速】」の動画です。
上記の動画は弊社のYouTubeチャンネルの他の動画と比べて圧倒的な視聴回数を獲得したため、アフィリエイトに関する動画を連続で投稿したところ、多くの視聴者を獲得できました。
そこからアフィリエイトにはSEOの知識が必要であることを伝え、視聴者を教育する中で、企業の担当者にもチャンネルが発見されて売上に繋がったのです。
また、視聴者の中には、SEOの重要性を知って弊社にコンサルティングを依頼する方もいます。
「人気のある動画=視聴者のニーズを満たした動画」であるため、さらに視聴者のニーズを満たせるように動画の企画を考えることが大切です。
知見がない場合は運用チームに依頼する
自社にYouTubeの知見がない場合は、必ずYouTubeのプロに、運用やコンサルティングを依頼しましょう。
なぜなら、上述したYouTubeチャンネルの運用のポイントは、頭では理解できたとしても、実践するのは非常に難しいからです。
上述した内容を始めとした、YouTubeチャンネル運用に必要な要素を網羅し、視聴者のニーズに合った動画を企画するには、経験豊富かつ客観的な観点でチャンネルを見れるコンサルタントが非常に役立ちます。
ただし、YouTubeの運用やコンサルティングを依頼する場合は、必ず自社でYouTubeチャンネルを運用しており、成果を上げている企業を選びましょう。
YouTubeチャンネルの運用は、机上の空論の知識だけで取り組んでも、YouTubeを成功させるのは不可能であるからです。
その点、自社でチャンネルを運用しているコンサル企業であれば、生のデータを基に運用を代行するため、机上の空論に留まらない本質的な価値を提供してくれます。
弊社(株式会社ノックス)では、投稿動画本数が40本程度でありながら売上を1,000万円作ったため、生の情報をお客様に伝えられます。生の情報と豊富なノウハウを持っているため、売上に直結する適切な運用が可能です。
なお、企業がYouTubeを活用した際の具体的な効果については下記の記事で詳しく紹介しています。ぜひ、併せてご覧ください。
企業がYouTubeを活用する効果とは?3つの成功事例も紹介
企業のYouTubeチャンネルは登録者が少なくても成功できる
本記事で何度も念を押したように、企業のYouTubeチャンネル運用の成功と失敗の判断基準は、チャンネル登録者数や再生回数ではありません。
必ず問い合わせ数をKPIに設定し、YouTubeアナリティクスの分析結果をもとに、改善しながら動画を投稿することが大切です。
腰を据えてこの工程を行うためにも、自社内でYouTubeチャンネル運用の体制を構築することが必要です。
自社内で運用できる体制ができない場合や、そもそも自社にYouTubeチャンネル運用の知見がない場合は、外部の運用代行やコンサルティングを依頼したほうが成功確率は大きく高まります。
弊社(株式会社ノックス)では、実際に自社のチャンネルで、半年で売上1,000万円を獲得した知見や経験をもとに、最速でYouTubeチャンネルの結果を出すコンサルティングを提供しています。
YouTubeチャンネル運用に関する相談は無料で承っているので、YouTubeチャンネルの運用を検討している方は、まずは無料でご相談ください。