YouTubeのトレンド分析の方法とツールを紹介【注意点も解説】
企業のYouTubeチャンネルにトレンドを上手に取り入れることができれば、さらなる新規顧客の獲得が期待できます。
しかし、トレンドをチャンネルに取り上げたいけれど、どのようにトレンドを調査・分析すればいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、企業が運用するYouTubeチャンネルにトレンドを取り入れる方法と、無料でトレンド分析ができるツール、トレンド動画を投稿する際の注意点について解説します。
本記事を読めばすぐにトレンド分析をして活用できるようになっているので、トレンドを取り入れてさらなる企業の集客・宣伝につなげたい方は、ぜひ参考にしてください。
YouTubeのトレンド分析に最適なツール
kamui trackerは、YouTubeのトレンド分析に最適な有料ツールです。
kamui trackerの概要は、下記の通りです。
名称 | kamui tracker(カムイトラッカー) |
料金 | 要問い合わせ |
サービス概要 | キャスティングサービス チャンネル運用サービス コンサルティングサービス |
主な機能 | トレンド分析 チャンネルデータ分析 タイアップ分析 チャンネル検索 動画検索 サムネイル・タイトル検索 コメント分析 |
URL | https://kamuitracker.com/ |
チャンネル登録者が1,000人以上のチャンネルのデータをすべて網羅しており、収益化されたチャンネルのデータをもとにYouTube市場をトレンドグラフで表示します。
また、カテゴリー別でトレンドが紹介されるため、自社のYouTubeチャンネルに関連性の高いトレンドを把握しやすいのも大きな特徴です。
また、kamui trackerの機能の中でも、選択したカテゴリー・期間に応じてトレンドになっているキーワードがわかる「トレンドキーワード」機能の評判が高いです。
トレンドキーワード機能を使えば、該当するキーワードの動画投稿数の推移や、人気動画の一覧が表示されるため、一目でトレンド分析ができます。
しかし、あくまで有料の分析ツールであり、料金も非公開であるため、コストを抑えたい方には不向きです。
無料でトレンド分析をしたい方に向けて、本記事ではkamui tracker以外でトレンドを分析する方法を解説します。
YouTubeのトレンド動画は【インプレッションを伸ばすのに最適】
インプレッション数は、再生回数を伸ばすための非常に重要な指標です。
インプレッション数とは、動画のサムネイルがユーザーに表示された回数を指します。
そもそも、トレンド分析をする理由として「注目度が高く、インプレッション数を伸ばすのに最適」ということが挙げられます。
トレンド動画に関連するキーワードの検索回数が増加するため、ユーザーの画面に表示されやすくなるという仕組みを逆手に取るのです。
チャンネルを運用している中でインプレッション数が伸び悩んでいる場合は、定期的にトレンド動画も投稿することをおすすめします。
例えば、2023年4月時点では、ChatGPTに関しての話題がトレンドになっており、ChatGPTを使ったブログの作り方や記事の書き方の動画を投稿することで、インプレッション数が伸びる傾向にありました。
上記のように、自社の事業に関連したトレンドとして話題になっているものがあれば、動画を投稿し反応を見ることで、再生数増加のための施策や、チャンネルの方向性が見えるでしょう。
YouTubeのトレンドの調べ方3つ【完全無料】
YouTubeのトレンドを無料で調べる方法として、下記の3つが挙げられます。
- YouTubeの急上昇をチェック
- Googleトレンドの利用
- その他SNSでリサーチ
それぞれ詳しく解説します。
YouTubeの急上昇をチェック
1つ目は、YouTubeのトップ画面のメニューにある「急上昇」でトレンドを調べる方法です。
急上昇は、下記の要素をYouTubeが自動で評価して表示します。
- 幅広い視聴者にとって魅力的である
- 誤解を招く動画やクリックベイトまがい、または扇情的なサムネイルやタイトルでない
- YouTube や世界のトレンドを取り上げている
- クリエイターの多様性を表している
- 驚きや目新しさがある
YouTubeが評価の基準とするものは、下記のとおりです。
- 視聴回数
- 動画の視聴回数の伸びの速さ(現在話題になっているか)
- 視聴された地域(YouTube以外のソースを含む)
- 動画の新しさ
- 同じチャンネルから最近アップロードされた他の動画と比べたパフォーマンス
急上昇として掲載されている動画は、国ごとに話題になっている動画のリストが15分ごとに更新される仕組みになっており、最も手軽かつ、完全無料で利用できます。
一方で、急上昇機能は「最新」「音楽」「ゲーム」「映画」の4つのカテゴリーのみで構成されており、エンタメ系の動画や時事ニュースが表示される傾向が強いです。
自社と関連するトレンドをキャッチするためには、こまめに急上昇をチェックする必要があります。
Googleトレンドの利用
2つ目は、Googleトレンドを使用する方法です。
Googleトレンドでは、Googleの検索エンジンで検索回数の多いキーワードを確認できます。
地域や期間を絞ったトレンドキーワードの検索もでき、YouTubeの急上昇リストよりも効率的にトレンド調査ができます。
YouTubeよりもさらに大きいプラットフォームであるため、よりユーザーニーズを満たすためのトレンド分析が可能です。
その他SNSでリサーチ
3つ目は、さまざまなSNSでトレンドをリサーチする方法です。
YouTube以外でも、TwitterやInstagram、TikTokでもトレンドを分析できます。
例えば、Twitterはトレンド機能がユーザーに広く使われており、ジャンルを絞って細かくトレンドを追うことが可能です。
Twitter・Instagram、TikTokのトレンドを押さえるのはもちろんのこと、それぞれのプラットフォームの性質やユーザー層を理解したうえで分析しましょう。
YouTube動画にトレンドを入れるメリット3つ
YouTube動画にトレンドを入れる3つのメリットは、下記の通りです。
- 再生回数が増える
- チャンネル登録者が増える
- 自社の宣伝に繋がる
それぞれ詳しく解説します。
再生回数が増える
インプレッション数を増やして再生数を増加させることが、トレンド動画の最大の特徴です。
注目されている題材を扱うことで、ユーザーの「世の中に後れを取りたくない」という欲求に応え、ニーズを満たす動画を提供できます。
トレンドを上手に活用すれば、上記のように人間に備わっている集団心理をくすぐれるため、無意識にクリックさせる確率が高まるのです。
よりユーザーの関心の高いトレンドを扱うほど再生回数が伸びるため、勢いのあるトレンドが少しでも貴社の事業と関連があるならトレンド動画を試す価値があるでしょう。
チャンネル登録者が増える
再生回数の増加に比例する形で、チャンネル登録者が増えるのもトレンド動画のメリットです。
何気なくおすすめに表示されたトレンド動画を再生して、チャンネルそのもののファンになった経験がある方も多いでしょう。
上記のように、トレンドに反応して思わずクリックし、貴社の動画が有益だと感じたり、おもしろいと思ったりすれば、チャンネル登録につながる確率が高いです。
また、駆け出しのチャンネルであれば、ユーザーに広くチャンネルを認知されるための引き金が必要です。
トレンド動画は多くの新規ユーザーの獲得につながりやすいため、チャンネル登録者数を伸ばす引き金として有効な手段と言えます。
自社の宣伝に繋がる
トレンドを上手に活用すると、検索結果に表示されるだけでなく「関連動画」や「おすすめ動画」にも表示されやすいです。
人の目に触れる機会が多くなることで、自然に自社YouTubeチャンネルの宣伝ができます。
芸能人やインフルエンサーでもない限り、認知を得ていない状態で自社の宣伝をするのは不可能に近いでしょう。
そのため、完全無名の状態からYouTubeチャンネルを伸ばし、収益化させるには宣伝が欠かせません。
トレンド動画を作成することで、普段よりも多くのインプレッション数の獲得が見込めるため、知名度を上げて人目に触れやすくなります。
トレンド以外でチャンネルを宣伝する方法に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
【企業向け】YouTubeチャンネルを宣伝するやり方を徹底解説
YouTube動画にトレンドを入れる際の注意点3つ
企業YouTubeにトレンドを取り入れる際は、下記の点に注意しましょう。
- 自社のチャンネルに関連性のあるトレンドを活用する
- トレンドには期限があることを理解する
- 普遍的な動画も投稿する
上記のポイントに気をつけないと、トレンド動画のメリットを上手に活用できない可能性があります。
それぞれ詳しく解説します。
自社のチャンネルに関連性のあるトレンドを活用する
自社のYouTube動画にトレンドを入れる際は、必ず自社チャンネルに関連するトレンドを取り入れましょう。
確かにトレンドは、自社のチャンネルを伸ばすきっかけとして役にたつ可能性が高いです。
しかし、自社にまったく関連性のないトレンドを入れてしまうと、自社のYouTubeチャンネルの方向性がぶれてしまうリスクがあることに注意しましょう。
例えば、飲食店のチャンネルが、集客のためにAIについてのトレンド動画を投稿した場合、ユーザーは興味をそそられるでしょうか。
トレンドを発信する際には、チャンネルのターゲットとなるユーザーのニーズを満たさないと、再生数や集客につながりにくいです。
動画制作のコストを無駄にしないためにも、チャンネルの方向性に合ったトレンドを選定しましょう。
トレンドには期限があることを理解する
トレンドの最大の欠点は、ユーザーの関心を引ける期間が短いことです。
トレンドは一時的に話題になることが多く、乗り遅れると効果を発揮できません。
例えば、オリンピック期間は、オリンピックに関連するキーワードの検索回数が増加します。
しかし、オリンピックが終われば徐々に話題性が減っていき、やがて次のトレンドに関心が移ります。
トレンドはあくまで一時的なものであることを理解しておかないと、またチャンネルが伸び悩んでしまうリスクがあるのです。
普遍的な動画も投稿する
トレンドには期限があるため、トレンドだけに傾倒するのではなく、普遍的な動画も定期的に投稿しましょう。
普遍的な動画とは、世の中の話題や景気、季節に左右されない、チャンネルのメインとなる通常の動画のことです。
例えば、弊社で運営している「Web集客専門チャンネル」では、主にWebを活用した集客方法を解説しています。
最近のトレンドであるChatGPTを使った、Web経由での集客記事の書き方などを解説しており、トレンド動画を戦略的に取り入れています。
一方で、トレンド動画以外にもブログで収益を生み出す普遍的なトピックも扱っており、トレンド動画だけにならないように注意することで、バランスの良いチャンネルを実現しているのです。
トレンドはあくまで一時的な集客方法を捉えて、トレンド動画で獲得したユーザーを普遍的な動画で定着させられれば、売り上げにつながる確率が上がります。
定期的にYouTubeチャンネルの分析を行う
動画を投稿したら、必ずチャンネルの分析をしましょう。
チャンネルを分析することで、チャンネルや動画作りの改善点が明らかになり、チャンネルを伸ばすための施策につながります。
チャンネルを分析する際には、下記の6つのポイントに注目しましょう。
- インプレッション数:ユーザーに動画が表示された回数
- クリック率:サムネイルの表示回数に対して、どれだけクリックされたか
- 視聴維持率:ユーザーが動画を再生し続けた時間
- 視聴者属性:視聴者の年齢や性別
- 視聴時間帯:動画がどの時間帯に再生されているか
- トラフィックソース:視聴者がどこから流入してきたか
上記の6点を押さえれば、チャンネルの方向性やトレンドの取り入れ方が見えてきます。
チャンネル分析の詳しい方法は下記の記事で詳しく解説しているので、分析方法やツールを知りたい方はぜひ参考にしてください。
YouTubeチャンネルの分析ツール6選【分析するべき指標も解説】
【分析ツールの定番】YouTubeアナリティクスを活用
YouTubeチャンネルの分析には、YouTubeアナリティクスを活用しましょう。
YouTubeアナリティクスは、チャンネル分析の定番ツールです。
YouTube公式ツールであるため、データの反映も早く、YouTubeチャンネルを所有する方は誰でも無料で利用できます。
前述したチャンネル分析の6つのポイントを網羅しており、データをグラフで視覚的に分析できるのが魅力です。
YouTubeアナリティクスのデータの読み取り方や、注目すべきポイントについては、下記の記事で詳しく解説しています。
【全画像付き】YouTubeアナリティクスの見方とポイントを徹底解説
競合分析に役立つ無料ツール【NoxInfluencer】
NoxInfluencerの概要をまとめると、下表のようになります。
名称 | NoxInfluencer(ノックスインフルエンサー) |
料金 | 基本無料 ※検索件数や機能を拡張できる有料プランあり |
サービス概要 | インフルエンサー検索 カスタムAPIサービス コンサルティングサービス |
主な機能 | 競合分析機能 チャンネル状況 動画分析 チャンネル比較 リアルタイム登録者数 その他YouTube関連ツール ビデオタイトル分析ツール サムネイルをダウンロード YouTubeトレンド YouTubeキーワードツール |
URL | https://jp.noxinfluencer.com/ |
無料で使用できる競合分析ツールとして、NoxInfluencerがおすすめです。
企業YouTubeを安定的に伸ばすためには、自社チャンネルの分析と併せて、競合の分析が重要です。
伸びているチャンネルには、貴社のYouTubeを伸ばすヒントが多く隠されています。
NoxInfluencerでは、下記の項目をはじめとして、他ツールよりも多くの競合チャンネルの情報を分析できます。
- チャンネル登録者数
- 視聴回数
- チャンネル登録者の増加率
- 推定収益
- 視聴回数に対する「いいね」やコメントの比率 など
以上の要素が無料で分析できるため、競合分析をしたことない方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
伸びているチャンネルの、どのような要素に成功の秘訣があるのかを可視化できるので、自社チャンネルの指標として施策を打ちましょう。
下記の記事では、NoxInfluencer以外にも分析に役立つ無料・有料ツールを紹介しています。
YouTubeチャンネルの分析ツール6選【分析するべき指標も解説】
NoxInfluencerは、競合分析だけなく、地域やカテゴリーを絞ったYouTubeのトレンド検索もできます。
YouTubeのツールを使ったことがない初心者の方にもおすすめのツールです。
まとめ:トレンドに乗って自社のチャンネルを伸ばしましょう
トレンドは、自社のYouTubeチャンネルを伸ばす引き金になります。
トレンドを活用してチャンネルを伸ばすためには、自社のチャンネルに関連するトレンドを分析して、動画として落とし込まなければなりません。
また、トレンド動画の特性上、一時的な効力しか得られないことには注意が必要です。
トレンドツールや競合分析ツールを上手に活用しながら分析と改善を繰り返し、PDCAを回してチャンネルの売り上げを伸ばしましょう。
株式会社ノックスでは、貴社のYouTubeチャンネルが売上を伸ばすためのコンサルティングを提供しています。
弊社がYouTube経由で今期2億円の売上を叩き出した実績をもとに、プロのYouTubeコンサルタントがチャンネル運用をワンストップでサポートいたします。
無料相談から承っているため、YouTubeチャンネルの運営でお悩みでしたら、お気軽にお問い合わせください。
企業YouTubeチャンネル運用にご興味のある方はお問い合わせください
また、これから本気でYouTubeチャンネルを運営したい方のために「YouTube運用の基本」という資料も無料で配布しています。
「YouTube運用の基本」では主に、下記のポイントを解説しています。
- YouTubeに対する基本的な考え方
- 再生回数を増やすために知っておくべきこと
- YouTubeの作成ステップ
必要情報を入力後、すぐにダウンロード可能ですので、こちらも併せてご活用ください。