飲食店のYouTubeの集客効果とは?【注意点や成功事例も解説】
飲食店を経営している方で、YouTubeを始めるべきか悩んでいる方は非常に多いです。
しかし、チャンネルの方向性や、動画制作にかかるコストがわからず、二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、飲食店がYouTubeを始めるべき理由や、メリット・デメリット、チャンネルを伸ばすためのポイントや成功事例について徹底的に解説します。
飲食店がコストをかけずに、YouTubeでの宣伝を成功させるコツが詰まっているので、チャンネルを持っている方や、YouTubeを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
飲食店がYouTubeチャンネルを運営するべきたった1つの理由
YouTubeは、飲食店の宣伝に最適です。
現在、YouTubeに参入している飲食店は多く、「今更開設しても伸ばせるのか」「小さな飲食店でも効果があるのか」と悩む方も多いです。
しかし、小さな飲食店でもYouTubeで集客を実現できており、飲食店に適した宣伝方法だと言えるでしょう。
飲食店の場合はエリアが限定されることも多く、期間限定のWeb広告だと費用対効果がネックとなり、運用しづらいというデメリットがあります。
その点、YouTubeは動画が半永久的に蓄積されるため資産性が高く、ランニングコストもかかりません。
また、エリア外のユーザーでも、チャンネルのファンとして取り込めれば、広告収益も期待できます。
YouTubeには月間6,900万人を超える国内アクティブユーザーがいるため、さまざまな層にお店をリーチできるのも魅力です。
飲食店はYouTubeチャンネルとTikTokのどちらを使うべき?
YouTubeは集客(店舗に来店するお客様を集める)、TikTokは採用(店舗で働くスタッフを集める)に適しています。
近年、TikTokも大きな映像プラットフォームへと成長を遂げたため、「飲食店はYouTubeチャンネルとTikTokのどちらを使うべき?」と悩む方も多いです。
TikTokとYouTubeは同じ映像投稿プラットフォームでも、下記のような違いがあります。
YouTube | TikTok | |
---|---|---|
国内ユーザー数 (月間アクティブ) | 6,900万人 | 950万人 |
ユーザー層 | 40代が最も多いが、 10代〜60代まで幅広い | 10代・20代中心 40代以降は少ない |
動画の尺 | ショート尺から長尺まで (数十秒〜数時間) | ショート尺 (平均15秒、最大3分) |
マネタイズ方法 | ・広告収入 ・企業からのPR案件 ・メンバーシップ会費 ・投げ銭 ・有料会員の還元 ・外部サイトへ誘導 | ・企業からのPR案件 ・配信の投げ銭 ・外部サイトへ誘導 |
集客したい場合には、店舗の雰囲気や料理のおいしさをアピールする必要があります。
上記の要素を動画に取り入れて魅力を発信するとなると、どうしてもTikTokの尺では足りなくなります。
一方で、採用動画の場合は、伝えたいことを簡潔に伝えることが重要視されるため、ショート尺かつ若い層が多いTikTokが向いているのです。
「集客」と「採用」の両軸で展開したい場合には、YouTubeがおすすめです。
YouTubeはユーザー層も厚く、若い世代にも堅実に動画をリーチできます。
また、YouTubeはショート動画も投稿できるため、YouTube運用でショート動画も扱っていれば、TikTokや他のSNSにも後から展開することも可能です。
まずはYouTubeの運用をしておけば、「YouTubeで動画を公開+ショート動画を公開」することで、集客と採用の両軸を強化できます。
飲食店がYouTubeチャンネルを運営するメリット5つ
飲食店がYouTubeチャンネルを運営するメリットとして、下記の5点が挙げられます。
- 安価でお店の宣伝が可能
- YouTube経由で予約が取れる
- 従業員の採用にも繋がる
- 広告収入が得られる
- 広告費の削減ができる
詳しく解説します。
安価でお店の宣伝が可能
YouTubeは初期費用があまりかからないため、コストを抑えた状態でスタートできます。
看板広告を出す場合は、多額の初期費用が発生し、広告費の元を取れる保証もありません。
YouTubeを始めるというと、高額な撮影機材を思い浮かべる方も多いですが、近年のスマートフォンの発展に伴い、専用機材がなくても十分な画質で撮影できるようになりました。
また、動画の編集に関しても、無料で動画を編集できるアプリがあるため、ほとんど費用をかけないでチャンネルの運用ができます。
もし、動画の編集を外注するにしても、看板広告よりも費用を大幅に抑えることができるのです。
YouTube経由で予約が取れる
YouTube経由で、お店の予約が取れるようになります。
近年ではWeb予約が一般化したため、Googleなどの検索サイト経由での集客を強化する必要があります。
しかし、検索サイトで「〇〇駅 飲食店」と検索すると、大手のチェーン店が上位に表示される傾向が強く、個人の飲食店はなかなかユーザーの目にとまりづらいのが現状です。
あなたのお店が選ばれるためには、検索サイト経由での予約を狙うよりも、別の方法でアプローチしなければなりません。
YouTubeであれば、お店の雰囲気やメニューを動画で視覚的に伝えられ、概要欄に貼ったリンク経由で直接Web予約を獲得できます。
チャンネルを盛り上げてお店のファンを増やすことで、リピーターにもつながりやすくなります。
従業員の採用にも繋がる
YouTubeチャンネルは宣伝から予約に繋げるだけでなく、従業員の応募に繋がるメリットもあります。
継続的にYouTubeに動画を投稿すると、自然に知名度が上がり、やがて店内の雰囲気や経営者の人柄が伝わると「ここの飲食店で働いてみたい」と思うユーザーも出るでしょう。
YouTubeの動画の冒頭や締めの挨拶に一言「一緒に働く方を募集中」と付け加えたり、ショート動画を投稿したりすれば、お店で働きたいユーザーから反応があるかもしれません。
YouTubeでの採用は転職サイトを使用するよりも安価で済みやすく、また動画でお店やスタッフの雰囲気も伝わりやすいことから、お店と志望者のミスマッチを防ぎます。
弊社が運営している「Web集客専門チャンネル」から応募が来るため、人材採用には予算をかけずに優秀な人材を採用できています。
広告収入が得られる
YouTubeでは、下記の条件を満たすことで、広告収入が得られるようになります。
- チャンネル登録者1,000人
- 直近12ヶ月で動画の総再生時間が4,000時間以上
また、2023年6月14日から、アメリカやイギリス、カナダを中心に、下記の条件でYouTube LIVEや動画への投げ銭などの一部機能を解放することを発表しました。
- チャンネル登録者数500人
- 直近90日間の動画投稿本数3本
- 直近12ヶ月で動画の総再生時間が3,000時間以上
※日本は未対応(2023年6月現在)
参照:From Fan Funding to Shopping: More ways for creators to earn on YouTube / YouTube Official Blog
決して易しい条件ではありませんが、収益化に成功すると、お店の売上以外で収入源の確保ができるのが魅力です。
広告収入は再生回数によって大きく変動しますが、登録者1万人の場合は月5万〜20万円の収益を得られる可能性が高いです。
コロナ禍で多くの飲食店が廃業したことからもわかる通り、飲食店は複数の収入源を持っていて損はありません。
収益化に成功すれば、集客や宣伝だけでなく、副収入が入る期待が持てるのです。
広告費の削減ができる
看板広告やWeb広告は、初期費用の他に、継続的なランニングコストが発生します。
そのため、感染症の流行シーズンや閑散期にも広告掲載費用を払い続けなければならず、費用対効果に疑問を持つ方も多いでしょう。
しかし、お店のYouTubeを運営してユーザーが定着していけば、チャンネル自体が強力な広告へと成長します。
YouTubeチャンネルの運営は即金性に欠けるものの、軌道に乗れば資産性の高い広告媒体となるため、広告費用をカットし、さらに効率の良い集客を実現できるのです。
数年前の動画がきっかけで予約や問い合わせが来ることも少なくないため、着実に動画を増やしていきましょう。
飲食店がYouTubeチャンネルを運営するデメリット3つ
飲食店がYouTubeチャンネルを運営するデメリットは、下記の3点です。
- 動画編集の知識が必要
- 人件費が必要になる場合がある
- リソースが足りない
詳しく解説します。
動画編集の知識が必要
動画の編集には高い専門知識が必要なため、飲食店経営と並行して動画編集の知識を蓄える必要があります。
実際に、スマートフォンで撮影して編集しないまま動画を投稿するチャンネルが伸びる可能性は低いです。
近年はYouTubeの動画のクオリティが成熟しており、プロの動画編集者を雇って動画投稿をしている企業も少なくありません。
最低限のクオリティを出すには、動画編集の知識や慣れがないと、失敗する可能性が高いです。
事実として、素人が一般的に使用されている編集ソフトで10分尺の動画編集をした場合でも、8時間以上かかることがほとんどです。
ただでさえ飲食店は忙しいことが多く、動画編集のスキルアップのために使える時間は限られています。
そのため、動画編集のスキルを獲得するまでの時間がネックとなりやすいのです。
人件費が必要になる場合がある
自分自身でのYouTube運用に限界を感じた場合、YouTube担当者を採用する選択肢もあります。
しかし、YouTubeに精通した人を雇う場合、当然ながら人件費がかかります。
YouTubeは、社内の人員だけで行うなら、費用を最小限に抑えられる媒体です。
ただ、YouTube運用の担当者を採用する場合は、その分の人件費が発生するので、お店の従業員以外の人件費が別途かかります。
さらに担当者が退職した際は、社内に運用のノウハウが残らず、YouTubeチャンネルの運用が不可能になるリスクもあることを考慮しましょう。
リソースが足りない
動画の編集だけで数時間、さらに企画や分析の時間も含めるとなると時間がかかってしまい、本業に支障が出る可能性があります。
YouTubeチャンネルの運用で、本業である飲食店経営が疎かになっては本末転倒であるため、手が回らない場合は編集やサムネイル画像の作成だけでも外注しましょう。
動画の編集とサムネイル画像制作の外注にかかる費用は、1本あたり3万円が相場です。
本業に時間を割けることや、他の広告媒体よりも費用が低いことからも、動画制作の1部分を外注するのは高い費用ではありません。
なお、株式会社ノックスでは、動画編集とサムネイル画像の作成を動画1本あたり23,000円で承っており、外注費用を抑えた運用のサポートをしています。
また、弊社所属のプロのYouTubeコンサルタントが、お店のYouTubeチャンネルを分析のもと、動画を伸ばすための最適な施策もアドバイスもいたします。
安く編集やサムネイルを外注したいという方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
動画編集やサムネイル画像の作成だけでなく、YouTubeコンサルティングを検討する方は、ぜひ下記の記事も参考にしてください。
【法人向け】YouTubeコンサルとは|企画・動画制作・運用
飲食店がYouTubeチャンネルを伸ばすためのポイント4つ
飲食店がYouTubeチャンネルを伸ばすためのポイントは、下記の4つです。
- お店の雰囲気を伝える
- 視聴者の食欲を刺激する
- 自身の経験やスキルを公開する
- YouTubeチャンネルが伸びる公式を理解する
順番に解説します。
お店の雰囲気を伝える
映像を活用することで、店内の雰囲気やメニューをより正確に伝えられます。
チラシやホームページ、グルメサイトでは画像で店内・メニューの雰囲気を伝えるしかありません。
しかし、画像では、お店の情報を伝えるには限界があります。
一方で、映像は画像よりも視覚的に情報を伝えられるほか、音でもアプローチが可能です。
営業中の店内の様子を撮影することで、実際に来店した気分になって動画を視聴できるため、ユーザーが来店のイメージをしやすくなります。
映像の方が伝えられる情報の量が多いため、上手にPRできれば、SNSで拡散されYouTubeチャンネルが伸びることも期待できます。
視聴者の食欲を刺激する
飲食店のYouTubeチャンネルが伸びるかどうかは、動画でどれだけユーザーの食欲を刺激するかにかかっています。
グルメ番組を見て「自分も食べてみたい」と、誰もが感じたことはあるでしょう。
もし、お店が住んでいるところの近くにあれば、足を運んでくれる人もいるはずです。
ユーザーの食欲を刺激できれば、SNSのシェアによる動画の拡散も期待できます。
そのため、飲食店の動画は、「いかにメニューを視覚的に美味そうにみせるか」にかかっているのです。
ふわふわのオムライスや、カリカリの唐揚げなど、実際に食べなくても視覚的に食欲を刺激する動画作りを心がけましょう。
また、おいしそうに食べている方の様子をアピールするのも効果的です。
自身の経験やスキルを公開する
あなたが飲食店を構えるまで苦労してきた経験や、培ってきた料理スキルがあれば、動画で惜しみなく発信しましょう。
後述する飲食店YouTubeチャンネルの成功事例では、経験やスキルの伝授で人気チャンネルとなった飲食店もあります。
出演者の経験やスキルに憧れることも、チャンネル登録をする理由としては十分です。
飲食店経営の苦労話やノウハウを発信すれば、将来的に飲食店を開業したい人もファンとして取り込めるでしょう。
また、「出演者のもとで働きたい」「料理・経営スキルを学びたい」という人を取り込み、採用につながる可能性もあります。
お店の紹介や店内の雰囲気を公開する動画だけでなく、自身の経験やスキルもYouTubeで発信することが重要です。
YouTubeチャンネルが伸びる公式を理解する
どのジャンルでも、YouTubeチャンネルの伸び方を測るための共通の公式があります。
下記の2点を押さえることで、チャンネルや動画が伸びているかどうかがわかります。
- インプレッション数:サムネイルがユーザーに表示された回数
- クリック率:表示回数に対してどれくらいサムネイルがクリックされたか
上記の2点を押さえれば、自然と再生回数も伸びていくため、まずは2つの数字を意識しましょう。
2つの数字を伸ばすためには、YouTubeSEOを徹底してインプレッション数を伸ばし、クリックされやすいタイトルやサムネイルを作成することが重要です。
再生回数を増やすコツとそれぞれの対策は、下記の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
YouTubeの再生回数を増やすコツ3選【再生回数の公式も解説】
飲食店で炎上してしまったYouTubeチャンネルはある?
2023年6月現在で、大きな炎上を経験して経営にダメージがあった飲食店は見受けられません。
昨今では飲食店で迷惑行為を働いたり、飲食店への失礼な言動で炎上するYouTubeチャンネルやSNSアカウントが多いため、世間の目も厳しいです。
飲食店が炎上した事例こそ少ないですが、ライバル店を名指しで批判したり、不衛生な調理は炎上の原因になります。
飲食店は炎上によるダメージが個人よりも大きいため、細心の注意を払ってチャンネルを運営しましょう。
飲食店YouTubeチャンネルの成功事例10選
実際にYouTubeチャンネルを成功させた飲食店の成功事例を10個ご紹介します。
- 飲食店独立学校/こうせい校長
- 鳥羽周作のシズるチャンネル
- Chef Ropia料理人の世界
- 【飲食店経営塾】Food Business School LEO
- なだ万チャンネル
- 飲食店経営N。
- ぶちえらいチャンネル【飲食店経営塾】
- 餃子の王将 公式チャンネル
- 日本マクドナルド株式会社
- スターバックスコーヒージャパン株式会社
飲食店独立学校/こうせい校長
「飲食店独立学校/こうせい校長」は料理人歴18年、飲食店経営歴12年のベテランが運営するYouTubeチャンネルです。
2017年9月にチャンネルを開設後、2023年6月時点でチャンネル登録者は約81万人を超えており、大手飲食店チャンネルと言えるでしょう。
本記事で紹介する飲食店YouTubeチャンネルでは、最も多くのチャンネル登録者数を獲得しているチャンネルでもあります。
個人の飲食店YouTubeチャンネルとして、非常に参考になる事例であるため、個人で切り盛りしていたり、小規模な飲食店を経営している方には非常に参考になるチャンネルです。
動画では自身の経験を活かし、18年の料理人歴で培った料理ノウハウや12年の飲食店経営で学んだ飲食店経営ノウハウを発信しており、ファンを拡大しています。
食欲を刺激する動画作りがされており、動画の参考にも最適です。
鳥羽周作のシズるチャンネル
鳥羽周作のシズるチャンネルは、代々木上原レストランsioのオーナーシェフが運営するYouTubeチャンネルです。
2021年5月にYouTubeチャンネルを開設後、2023年6月時点でチャンネル登録者は約49万人を超えており、テレビにも出演している勢いのあるチャンネルです。
チャンネル開設から2年弱ですが、驚くべき速さでチャンネルが伸びているため、チャンネルや動画作りの参考にしましょう。
主にシェフが実際に料理を作る動画がメインで、食欲を刺激しながら、シェフの料理の腕前をアピールできる動画作りがされています。
Chef Ropia料理人の世界
Chef Ropia料理人の世界も、調理師免許を保有するプロの料理人が運営する飲食店チャンネルです。
2014年11月にチャンネルを開設後、2023年6月時点でチャンネル登録者は約55万人を突破、公開した動画は600本以上です。
動画では主にイタリア料理や料理の魅力、またプロの料理人を目指す方に向けた情報も発信しているため、幅広いファン層を獲得しています。
10年近くコツコツと動画投稿してきたこともあり、飲食店YouTubeでは非常に参考になる事例と言えるでしょう。
料理人の日常的な作業が見られるため、プロの料理人を目指す方にとっても有益なチャンネル作りがされています。
【飲食店経営塾】Food Business School LEO
Food Business School LEOは、日本酒原価酒造を経営する中村雄人さんが運営するチャンネルです。
2020年4月にチャンネルを開設し、2023年6月時点で約2.6万人のチャンネル登録者がいます。
飲食店で独立したい方向けの動画や、すでに飲食店を経営している方向けに繁盛店を作るための動画を公開しており、主に飲食店を開業したい人をターゲットにしたYouTube戦略を展開しています。
なだ万チャンネル
なだ万チャンネルは、2020年に創業190年を超える、老舗日本料理店「なだ万」のYouTube公式チャンネルです。
創業190周年を迎えた2020年2月にチャンネルを開設し、2023年6月時点で約4,000人のチャンネル登録者がいます。
チャンネル登録者は決して多くありませんが、全国のなだ万レストランから選ばれた10名の料理長が教える「家庭でもできるレシピ」は非常に参考になります。
老舗の飲食店が教えるレシピ動画には需要があり、料理を趣味とする方から支持されているYouTubeチャンネルです。
飲食店経営N。
飲食店経営N。は、現在7店舗の飲食店を経営する方のチャンネルです。
2020年1月にチャンネルを開設し、2023年6月時点でチャンネル登録者は約5,000人です。
飲食店の経営ノウハウを発信するだけでなく、コロナ渦で時短要請を受けた際や窮地に立たされたときなどの飲食店経営者の本音を暴露しており、ファンからの支持を得ています。
公式チャンネルでは語れない、飲食店経営者の本音や思いなどを素直に伝えることは、視聴者の心に刺さるという良い事例と言えるでしょう。
飲食店経営に興味がなくても、チャンネルを応援したい気持ちや、エンターテインメントとして楽しみたい気持ちから、チャンネル登録を集めています。
ぶちえらいチャンネル【飲食店経営塾】
ぶちえらいチャンネル【飲食店経営塾】は、東京都で居酒屋を3件経営する藤村典史氏が飲食店経営について語るチャンネルです。
2016年9月にチャンネルを開設し、2023年6月時点で約3.4万人のチャンネル登録者がいます。
飲食店経営に厳しい世の中になるなか、「倒産する飲食店を少しでもなくしたい」という思いから立ち上げられたチャンネルです。
自身の経歴や培ったノウハウを惜しみなく提供することで、同業種のユーザーから支持されています。
餃子の王将 公式チャンネル
餃子の王将の公式YouTubeチャンネルは、2015年2月にチャンネルを開設し、2023年6月時点でチャンネル登録者約2,700人を持つチャンネルです。
言わずと知れた、大手の飲食チェーンでも、YouTubeを取り入れた集客戦術を展開しています。
TVCMに加えて、自宅でも焼ける「底がパリッと・皮はモチモチな餃子」レシピ動画を発信しており、大手の中華料理チェーンならではの動画作りで、ユーザーの支持を得ています。
日本マクドナルド株式会社
日本マクドナルド株式会社が運営する、マクドナルド公式(McDonald’s)も、YouTubeによる広告を展開しています。
チャンネル開設は2009年7月、2023年6月現在のチャンネル登録者数は約17万人です。
主に期間限定や新商品を伝えるCMを発信し、再生回数が200万回を超える動画もあります。
CMを配信しているほか、マクドナルドがしている社会支援の紹介動画など、企業のイメージアップのための工夫が見られます。
スターバックスコーヒージャパン株式会社
スターバックス公式も、YouTubeを企業のイメージアップ戦略に使用しています。
2011年9月にチャンネルを開設後、2023年6月時点で約1.8万人のチャンネル登録者がいます。
特にスターバックスは季節限定のドリンクが多いため、YouTubeトレンドを狙いやすく、効率的に自社商品をリーチできるのです。
単純に商品を紹介するだけでなく、スターバックスで働く方の思いや、コーヒー生産でのストーリーも語られており、ユーザーの共感を誘う動画作りになっています。
人間はストーリーを好むため、ストーリーをうまく活用して宣伝効果を上げている事例として、参考にできるでしょう。
まとめ:飲食店もYouTubeチャンネルを持つ時代です
YouTubeは運用コストも安価でありながら、大きな宣伝効果を期待できる媒体です。
すでにYouTubeチャンネルを始めた飲食店の多くが、YouTubeを活用して効果的に宣伝・集客しており、成功事例も多数あります。
飲食店のYouTubeは、店舗やメニューの紹介やレシピ動画、経営ノウハウなど、方向性が多岐に渡るため、どのような方向性であれば伸びそうかを判断しましょう。
正しい方向性でチャンネルを運用できれば、自ずと固定のファンがつき、お店に足を運んでくれる方も多くなります。
「何から始めればよいのかわからない」という方は、下記の「YouTube運用の基本」という資料を参考にしてください。
「YouTube運用の基本」では主に、下記のポイントを解説しています。
- YouTubeに対する基本的な考え方
YouTubeのゴールの設定について - 再生回数を増やすために知っておくべきこと
YouTubeアルゴリズムの理解 - YouTubeの作成ステップ
チャンネル設計から撮影まで詳しく解説
YouTube運用初心者の方でもわかりやすい資料になっていますので、ぜひ無料ダウンロードしてご活用ください。
また、株式会社ノックスでは、YouTubeコンサルティングを提供しており、飲食店YouTubeチャンネルの運営をサポートしています。
YouTubeチャンネルの運営について無料相談を承っており、些細な悩み事からチャンネルの方向性まで、幅広く回答いたします。
下記のフォームより、お気軽にご相談ください。
飲食店YouTubeチャンネル運用にご興味のある方はお問い合わせください