YouTubeチャンネルの売買相場は?チャンネル売買のメリット・デメリットも解説

YouTubeチャンネルの購入を検討するとき、気になるのは相場です。

YouTubeチャンネルは明確な値段が決められるものではないため、相場を把握してから売却・購入を検討するのが賢明です

YouTubeは収益化するまでが難しいため、収益化に成功したチャンネルは売却しやすく、購入する場合は初月から収益を得ることも可能でしょう

本記事では、YouTubeチャンネルの売買相場や売買方法、チャンネル売買のメリット・デメリットを紹介します。

売買後にYouTubeチャンネルを安心して運営していくための売買時の注意点も解説しますので、チャンネル売買を考えている方はぜひご一読ください。

なお本記事は、自社のYouTubeチャンネルで8,300人の登録者を獲得し、YouTube経由で年間1億円以上の売上を伸ばしている株式会社ノックスが解説します

最新の現場状況から、YouTubeチャンネル売買とYouTube規約の関係についても説明します。

ノックスではYouTubeコンサルティングのご相談や、チャンネル診断を無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

目次

YouTubeチャンネルの売買相場

YouTubeチャンネルの売買相場

YouTubeチャンネルの売買相場は、「直近6か月~1年の平均収益×10~15か月」が基本です

ただし、動画の再生数やチャンネル登録者数によって売買相場は変動するため、「直近6か月~1年の平均収益×10~15か月」という金額はあくまでも目安です。

また自社商品の販売や、関連するアフィリエイト広告など、広告収入以外で収益を発生させているチャンネルは相場より高く売買される傾向にあります

反対にチャンネル運営者の属人性が高いチャンネルは、運営者の変更が難しいため、相場より低く売買されるケースが多いです。

チャンネルによってマネタイズ方法はさまざまであるため、売買相場を一概に言い切ることはできませんが、「直近6か月~1年の平均収益×10~15か月」を目安のひとつとして覚えておきましょう。

収益化済みチャンネルの売買相場

収益化済みチャンネルの売買相場

YouTubeチャンネルを収益化させるための最大の難関は、「チャンネル登録者1,000人」を突破することです。

チャンネルを購入するときは、チャンネル登録者1,000人のハードルを超えた収益化済みのチャンネルから選ぶことをおすすめします

収益化済みチャンネルの売買は、「チャンネル登録者10,000人未満で10~30万円」が相場です

チャンネル登録者が多いほどチャンネルの収益性も高いため、チャンネル登録者が10,000人以上の場合は、相場も30~1,000万円まで上がります。

ただし、チャンネルによってマネタイズ方法は異なるため、チャンネル登録者数と収益は必ずしも比例するものではありません

チャンネル登録者数は、収益の目安として考えましょう。

チャンネル登録者数ごとに得られる広告収入の目安は下記のようになるので、チャンネルを購入する際の価格の参考にしてください。

チャンネル登録者広告収入
1,000人2,000~5,000円
3,000人10,000~20,000円
5,000人40,000~70,000円
10,000人10万円~20万円
30,000人30万円~50万円
50,000人50万円~100万円
100,000人100万円~300万円
参照元:YouTubeって稼げるの?登録者1万人YouTuberの収入とその仕組み | TechMovie

YouTubeチャンネルの売買方法

YouTubeチャンネルの売買方法

YouTubeチャンネルを最も安全に売買する方法は、サイト売買プラットフォームを利用することです。

サイト売買プラットフォームは、Webサイトだけでなく、YouTubeやInstagramなどのSNSアカウント売買も行われています。

サイト売買プラットフォームでのYouTubeアカウントの売買は、特定を避けるためチャンネル名は明かされない状態でスタートし、交渉時に詳細が開示されるケースが多いようです。

サイト売買プラットフォームなら、掲載前に審査が入ったり、事業譲渡に基づいた契約書が用意されていたりするため、買う側・売る側の双方のリスクが少なくて済みます

実際、ココナラのようなスキルマーケットや、RMT(リアルマネートレード)サイトでもYouTubeチャンネルの売買は可能です。

しかし、スキルマーケットやRMTサイトでは、買おうとしているチャンネルが「正しい方法で収益化しているか」を見極めるすべがありません。

チャンネル所有者が、チャンネル登録者数や再生数を水増ししている可能性がないとは言い切れないのです。

そもそもスキルマーケットやRMTサイトは、YouTubeチャンネルの売買が本来の目的ではないため、チャンネル売買で利用するのはリスクが高いでしょう。

だからこそYouTubeチャンネルの売買は、サイト売買プラットフォームに仲介してもらう方法が最も適切です

サイト売買プラットフォームのひとつ「ラッコM&A」は多くの方が利用しており、無料弁護士相談や本人確認制度で安心して取引できるため、おすすめです。

YouTubeチャンネルを購入するメリット3つ

YouTubeチャンネルを購入するメリット3つ

YouTubeチャンネル購入のメリットは、下記の3つが挙げられます。

  • 初月から収益を出せる
  • 幸先よくスタートができる
  • ノウハウを共有してもらえる可能性がある

それぞれ詳しくみていきましょう。

初月から収益を出せる

収益化済みのYouTubeチャンネルを購入すると、自分で1からスタートした場合では難しい「初月から収益を出せる」可能性があります

YouTubeの収益化条件は年々厳しくなっており、2023年5月現在では下記の4つを満たさなければなりません。

  • チャンネル登録者1,000人以上
  • 直近12か月の公開動画の総再生時間が4,000時間以上、またはショート動画の視聴回数が1,000万回以上
  • YouTubeの収益化ポリシーを順守している
  • Google Adsenceアカウントを取得している

本記事の前半でも解説しましたが、「チャンネル登録者1,000人以上」が収益化までの最大の難関です。

そのため多くの場合は、チャンネル運用を始めた初月から収益を出すのは不可能でしょう。

しかし収益化済みのYouTubeチャンネルを購入すれば、すでに難関を突破した状態でスタートできるため、初月から収益の発生に期待ができます

幸先よくスタートができる

YouTube動画の作成は、ネタのリサーチから撮影・編集まで工数が多く、動画を1本投稿するだけで非常に時間がかかるのが難点です。

しかしある程度でき上がったYouTubeチャンネルを購入すると、チャンネル登録者を引き継げる上に、動画がストックされた状態であるため、幸先のよいスタートが切れます

すなわち、チャンネルを購入した場合は、すでに運用体制が整っているため、完全に自分で1から始めるより非常に効率的です

ノウハウを共有してもらえる可能性がある

購入したいと思えるYouTubeチャンネルには、魅力的な理由があります。

人気のYouTubeチャンネルは、高い動画編集の技術や、チャンネル運営のノウハウなどを持っている人が運営に携わっていたから成長できたと推察されます。

実際に、YouTubeチャンネルの運営には、高い技術や専門的な知識が必要であるため、運営者に技術や知識がなかった場合、購入したいと思えるチャンネルに育っていないでしょう。

すなわち、YouTubeチャンネルの売り手とコミュニケーションを取ることで、ノウハウを共有してもらえる可能性があります

もしくは、購入の条件として「ノウハウの提供」を提示してみるのもひとつの方法です。

そのチャンネルならではの編集ノウハウを共有してもらえれば、購入後も同じような動画編集ができ、チャンネル登録者の減少を抑えられる可能性があります。

またチャンネル運営者が動画の作成を外注に任せていた場合は、同じ外注先に継続して依頼できるようにしてもらえると、動画作成をスムーズに進められるでしょう。

YouTubeチャンネルを購入するデメリット3つ

YouTubeチャンネルを購入するデメリット3つ

YouTubeチャンネルの購入には、メリットと同時に下記のようなデメリットも存在します。

  • チャンネルの方向性の修正が難しい
  • 公開動画のチェックに時間がかかる
  • チャンネル登録者が激減することがある

それぞれ詳しくみていきましょう。

チャンネルの方向性の修正が難しい

チャンネル全体の完成度が高ければ高いほど、購入してから方向性を修正することが困難です。

すでに多くのファンを獲得していたり、明確なコンセプトがあったりするチャンネルは、方向性を変えるのは不可能といえます。

なぜなら、チャンネルの方向性を大きく変えると、チャンネル登録者は「このチャンネル、感じが変わったな」と感じ、登録解除してしまうからです。

チャンネルを購入してから発信したかった方向性との違いに気づき、「別のチャンネルがよかった」と後悔しないように、発信したいジャンルになるべく一致するチャンネルを購入するようにしましょう

公開動画のチェックに時間がかかる

YouTubeチャンネルを購入した後は、公開済み動画を一つずつチェックする必要があります。

なぜなら、購入前に公開された動画にYouTube規約違反があれば、トラブルに発展する恐れがあるからです。

YouTubeの規約は昔に比べ厳しくなっており、購入前ではOKだったことも、購入したときにはNGになるケースがあります。

例えば誹謗中傷については、YouTubeの目が特に厳しくなっています。

また規約違反だけでなく、炎上にも気を配らなければなりません。

購入したYouTubeチャンネルが過去に公開した動画に「規約違反や炎上のきっかけになる動画がないか」のチェックは徹底しましょう

動画の本数が多いほど、チェックには時間がかかり骨が折れますが、トラブルを防ぐためにチェックは欠かせません。

チャンネル登録者が激減することがある

YouTubeチャンネルの方向性を変えなくても、運営者が変わったことでチャンネル登録者が激減するリスクがあります

「以前の運営者のファンだったからチャンネル登録していた」人が、運営者が変わったとたんに登録解除するというケースです。

売却前のチャンネル運営者が顔出ししていたり、大きな影響力を持っていたりすると、チャンネル登録者は運営者が変わったことに強い違和感を持ち、解除する可能性が高くなります

そのため、購入時にチャンネル登録者数がどれだけ多くても、その数をそのまま引き継げるとは限らないと覚えておきましょう。

また運営者の変更でチャンネル登録者が激減しないか判断するためにも、動画チェックは必須です。

YouTubeチャンネル購入時の注意点5つ

YouTubeチャンネル購入時の注意点5つ

YouTubeチャンネルを購入してから後悔しないように、購入時の注意点を把握しておきましょう。

YouTubeチャンネル購入時の注意点は、主に下記の5つです。

  • チャンネル登録者数の水増しはないか?
  • 規約違反のチャンネルではないか?
  • 過去にペナルティを受けていないか?
  • 属人性が高すぎないか?
  • 需要があるチャンネルか?

一つずつ解説します。

チャンネル登録者数の水増しはないか?

チャンネル登録者数は、ツールを使えば簡単に水増しが可能です。

しかしチャンネル登録者数の水増しがYouTubeにバレると、アカウントを削除されてしまいます

購入時にYouTube側に水増しがバレていないとしても、水増ししたチャンネル登録者数には意味がなく、再生数も予想より伸びないでしょう

何よりもチャンネル登録者の水増しは、いずれ発覚します。

だからこそ「純粋なチャンネル登録者ばかりを集めたチャンネルか?」をきちんと見ておきましょう。

規約違反のチャンネルではないか?

YouTubeの規約は年々厳しくなっており、動画の中の誹謗中傷や著作権違反が問題となり、チャンネル運営者が逮捕された事例もあります。

最近では2021年6月に「ファスト映画」をYouTubeに投稿し、収益を得たとして3名が逮捕されました。

ファスト映画とは、1本の映画を10分程度の短い時間に編集したものです。

2021年6月に逮捕された3名は、著作権法違反容疑に該当し逮捕されましたが、これはファスト映画で逮捕された全国初の事例です。

YouTubeチャンネルを購入したら、たとえ以前の運営者が投稿した動画でも、購入後に問題が発覚した場合、現運営者である貴社が責任を問われる可能性があります

そのため、あくまでも購入する時点のYouTube規約において、「違反があるチャンネルではないか?」という点に注意が必要です。

過去にペナルティを受けていないか?

YouTubeに「このチャンネルは広告を掲載するにふさわしくない」と判断されると、広告収入を受け取れなくなってしまいます

広告掲載にふさわしくないと判断されるのは、下記のような内容を含む動画です。

  • 誹謗中傷
  • 著作権違反
  • グロテスクな表現
  • 過度に性的な表現
  • 暴力的な内容
  • 自殺や自傷行為など社会問題に発展する内容

YouTubeのポリシーとガイドラインに違反したと判断されると、ペナルティが課されます。

ペナルティを3回受けるとアカウントは削除され、そのチャンネルでは永久に動画を投稿できなくなるのです。

すなわち、ペナルティを3回受けると、それまでに集めたチャンネル登録者も、投稿した動画も全てがゼロになってしまいます。

もしペナルティを2回受けていたチャンネルを購入してしまったら、あと1回のペナルティでアカウントが削除されます。

購入しようとしているチャンネルが「過去にペナルティを受けていないか?」にも注意しましょう。

属人性が高すぎないか?

以前のチャンネル運営者に熱狂的なファンがついていたり、高い専門性を持っていたりなど、運営者の属人性が高すぎるチャンネルにも注意が必要です

ファンが多いチャンネルは、動画の内容よりも運営者自身に興味があってチャンネル登録しているケースが多いでしょう。

運営者自身が人気を集めている場合は、運営者が変わってしまうと、それまでのチャンネル登録者はもうそのチャンネルに興味を失ってしまいます。

また、高い専門性や独特な編集技術があるチャンネルも、引き継ぐのが難しいです。

「運営者のファンのような特定の人にしか見られないチャンネルではないか?」を確認するのがおすすめです。

反対に顔出しをしていないなど属人性が低く、誰でも運営可能なチャンネルは、チャンネル購入後も視聴者に違和感を与えず運営していけるでしょう。

需要があるチャンネルか?

購入を検討しているYouTubeチャンネルのコンセプトに「今後も需要があるか?」という点にも注意が必要です

YouTubeでは、1つの動画がきっかけで一時的にチャンネル登録者や再生数が大幅に増えることがあります。

しかし、一過性のブームで伸びたチャンネルの購入はおすすめしません。

なぜならブームが過ぎ去ってしまえば需要がなくなり、収益も激減する恐れがあるためです。

例えば「東京オリンピック」を専門に発信しているチャンネルがあったとします。

もちろん東京オリンピックの開催前後は、チャンネル登録者数も再生数も伸びるでしょうが、オリンピックが終わってしまえば、需要はなくなります。

このように一時的にしか需要がないチャンネルには注意が必要です。

「季節や時期に関係なく需要が見込めるYouTubeチャンネルか?」という視点でチェックしたチャンネルを購入することで、安定的な収益を期待できます

YouTubeアカウントを買うのはグレーゾーン

YouTubeアカウントを買うのはグレーゾーン

現在(2023年5月)のYouTube規約では、アカウントを買うのは違反ではありませんが、グレーゾーンだとされています

なぜなら、ユーザーがアカウントの売買についてYouTube側に問い合わせをしたものの、回答がなかった事例があるためです。

YouTube側は、アカウントの売買を推奨しているわけではないと考えられます。

実際にYouTubeアカウントの売買による運営者の変更は、一般の企業同士でも行われていることであるため、YouTubeも完全に禁止するのは難しいのかもしれません。

しかし、YouTubeの規約はいつ変更されるか分からないものです。

現時点でYouTubeアカウントを買うのは問題ありませんが、今後規約違反になる可能性はあると覚えておきましょう

まとめ:YouTubeチャンネルは1から始めるのが最も安心

本記事では、YouTubeチャンネルの売買相場について解説しました。

YouTubeチャンネルの売却相場は、「直近6か月~1年の平均収益×10~15か月」が基本です。

なお今回はYouTubeチャンネルを購入する側の視点から解説しましたが、売却する側のメリットやデメリットは、下記の記事を参考にしてください。
YouTubeチャンネルのM&Aは規約違反?相場や高く売却する方法を解説

YouTubeチャンネルを購入すると、すでに動画のストックがあったり、チャンネル登録者がいたりするため、幸先のよいスタートが切れるメリットがあります。

しかし、他人が運営していたチャンネルを引き継ぐことには、トラブルに巻き込まれるリスクもつきまといます。

そのためYouTubeチャンネルを購入する際は、慎重な判断が重要です

本記事を読んでいただき、「YouTubeチャンネルの購入はリスクが大きい」と判断された方もいるでしょう。

YouTubeチャンネルの購入にためらいがある方は、チャンネルを1から始めることをおすすめします

確かに自分で1からチャンネルを育てると、伸びるまで時間はかかりますが、リスク面は最も安心です。

1からチャンネル登録者や再生数を伸ばし、収益を上げることで、将来的に貴社のYouTubeチャンネルを高値で売却することも可能です。

また、企業がYouTubeチャンネルを運営する場合は、動画の本数やチャンネル登録者が少なくても収益や集客につながります。

1からYouTubeチャンネルを運営し事業売上を伸ばしたい、いずれは高値で売却できるチャンネルに育てたい場合はノックスにご相談ください

ノックスのYouTubeコンサルティングを活用して、YouTubeからリストが取れる、YouTubeから商品を販売できるといった、事業の売上アップに貢献するYouTubeチャンネルを育てていきましょう。

無料相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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